日本最大級のグッズの祭典「東京インターナショナル・ギフト・ショー」。かっぱ橋の名物社長「飯田屋」の6代目・飯田結太社長(41)の“お宝新商品”探しに今回も独占密着。さらに、「いくわよ」でおなじみの伝説の実演販売士・レジェンド松下さん(46)がヒット間違いなしと太鼓判を押すアイデアグッズ発掘。2人の便利グッズのプロが絶賛したのは一体、どんなアイテムでしょうか?
名物社長も驚きの便利グッズ
東京・有明で行われた、日本最大級の生活雑貨の国際見本市。第100回を迎え、国内外およそ3000社のメーカーの新商品が集結する便利グッズの祭典です。
老舗人形メーカーが手掛けたこちらは、お雛様を模したボトルカバー。本物のミニトマトのヘタから型取りしたオンリーワンのピアスなど、さまざまなジャンルのアイデアグッズが盛りだくさんです。
「日本人はカンペキなモノを作ろうという思いがあるから、メイド・イン・ジャパンは最高」
今や世界が注目する日本の便利グッズの祭典ですが、その会場には、この人もいました。
「1年間でこの時期が一番新しい商品の発表が多い」
東京・かっぱ橋にある料理道具店「飯田屋」。8500点以上をそろえる老舗の6代目、飯田社長。道具の製造現場にも自ら足を運んで研究する、料理道具の達人です。
この日も、店で扱う「お宝新商品」を求めて巨大見本市へ。まず目に留まったのが、「なぜないの?」とたびたび聞かれるという、ありそうでなかった2合用のおコメの計量カップです。
「ご飯鍋で一番人気があるのが2合用。2合が一気に量れる計量カップでやりたい方が激増している」
そうそう、おコメってすり切りが意外と手間なんですよね。このちょっとした手間と時間の節約が、なんともうれしい限り。1合の時も、斜めに入った目盛りに合わせて、すり切りいらずです。
さらに、名物社長が絶賛したのが、パウチ食品専用のマグカップです。
「こういった商品、レンジで温めると出す時に結構熱い」
飯田社長
「分かります!熱いんですよ」
メーカー担当者
「このまま(パウチを)切ったら、ちょうど食べやすい高さ」
飯田社長
「(食器を)洗う手間も省ける!おもしろっ!」
使い方はとっても簡単。パウチ食品をマグカップに入れて、チンするだけ。加熱された袋の熱さも気にならず、お皿に移すことなく食べることができるんです。
こちらは鍋敷きにもなるミトンです。
マグネットでパチッと!確かに、ミトンを引っ掛ける場所になかなか入らないと、ちょっとストレス。でもこのワザありミトンならパチッとストレス知らずです。
なかには、こんなおもしろアイテムもありました。
鋳物のビールジョッキは、なんと2キロ。筋トレしながらビールが飲める!?二刀流アイテムです。(※開発中)
「筋肉は割ってもジョッキは割れない」
メーカー担当者
「いいですね!いただき」
かっぱ橋社長絶賛“五刀流〇〇”
飯田社長が特に目を輝かせるのがアイデア調理グッズです。こちらは、透明なガラス鍋?
鍋の中がリアルタイムで一目瞭然。「はじめちょろちょろなかパッパ」といいますが、難しい鍋での炊飯も、失敗知らず。さらに電子レンジにも、フタごとかけられるスグレモノです。
そんなガラス鍋のメーカーから、これからの季節にピッタリの新商品が登場です。なにやら赤いポーチのようなものですが、実は、電子レンジ専用、その名も「焼き芋バッグ」。驚くのは、その調理時間です。
なんと、通常数十分かかる焼き芋がたった4分で?使い方は、サツマイモを水で濡らし、バッグに入れてチンするだけ。500ワットでおよそ4分加熱します。
早速、飯田社長に試していただきました。
そのヒミツは、特殊な中綿構造。このバッグの中でサツマイモからの水蒸気と温かい空気が対流を起こすことで、短時間でムラなく加熱されるんだとか。
今回のグッズの祭典で、飯田社長が一番驚いたのが…。何かを食い入るように見る飯田社長。その視線の先にあったのは、なにやら黒い物体です。
こちらは包丁を研ぐシャープナー。ダイヤルを回すと、3段階に研ぎ刃が切り替わります。
でも、飯田社長が驚いたのはここから!
そうなんです。こちらは、包丁3段階に、パン切、ハサミまで。なんと五刀流のシャープナーです。
「日本初?」
メーカー担当者
「日本初ですね」
飯田社長
「見たことない」
ホットサンドメーカーで揚げ物?
日本最大級の便利グッズの祭典で、ひときわ大きな人だかりを発見!通販番組で一日に2億円を売り上げた伝説の実演販売士、レジェンド松下さんです。
並みいるバイヤーたちを驚かせたのが、一見、普通のホットサンドメーカーですが…。
「中で高温になるので、調理時間が早いのと蒸し焼きになるのでふっくら」
なんとこの1台でホットサンドはもちろん、蒸し野菜やハンバーグなど、本格的な料理が作れるといいます。そのヒミツは…。
ポイントが、水滴が下のプレートに滴り落ちないように作ったこの受け皿。これがあるだけで、料理の幅が格段に広がるとか。
なんと揚げ物まで作ることができます。
そこには、カリッと揚がった唐揚げ。ホットサンドメーカーで作った、そのお味は…?
「うんまっ!カリッカリ!飯田屋もだけど飯田家にも欲しい。これスゴいですね」
ヒット間違いなし 実演販売のプロが太鼓判
そんな実演販売のプロが、ヒット間違いなしと太鼓判のアイデアグッズが、保冷・保温機能付きのランチクロスです。
「ちょっと違うのが裏側。この生地同士がくっついちゃう。結ぶ必要がない。お弁当箱とかのせてペタンとやるとシンデレラフィット」
ポイントは、特殊素材の生地。表と裏を重ねるだけでくっついて離れません。
そして、伝説の実演販売士が今回最も驚いたというグッズが、どうやら枕のようですが、なんとポンプ付きです。
「一番高さの調節が難しい首元が、微調整で自分ピッタリの高さにできる」
こちらは、エアバッグ内蔵の枕です。
寝たまま、片手で自分好みの高さに調整できるアイデア枕です。
「この日一番感動した」特殊なお箸
そんなグッズの祭典には、外国人の姿もありました。カナダ出身の男性が夢中になっていたのが、枯山水デザインのお香立てです。
一方、デザイン関係のライターをしているジョアンナさんはこう話します。
こちらは、大小6枚の器を重ね合わせて収納できる漆器のセットです。
元々は僧侶が使う食器ですが、美しいデザインとコンパクト収納から日本の便利グッズとして、今、海外でも人気だといいます。
飯田社長が「お宝新商品」探しを始めて、4時間半。できるだけたくさんの新商品に出会うべく、いくつもの展示会をハシゴ。そのなかで、「この日一番感動した」と絶賛だったのがお箸です。
「混ぜることに完全に特化したお箸。でこれでおいしく混ぜてくださいと…」
飯田社長
「なるほど〜」
さぁ、ここで問題です。こちら、あるものを混ぜるためだけに作られた特殊なお箸。これで一体何を混ぜると思いますか?混ぜるのは太い箸先のほうです。
「箸先が太いので、白いパックで混ぜる時に穴が開かない」
飯田社長
「あぁ!穴開かない!これだったら」
白いパックで混ぜるとつい力が入り、穴を開けてしまうことも…。もうお分かりですね?
正解は、納豆を混ぜるためだけに生まれた専用の箸でした。
「ひっくり返しちゃうとネバネバがついちゃう。食べる時は食べるためのお箸でたくさん良いものがあるので」
細い箸先は薬味用。さらに、太い箸先はパックに穴が開きにくいだけではありません。最大のポイントは、わずか1ミリ刻まれたミゾ。このミゾにより、混ぜる時に程よく空気を含み、納豆がふわふわに仕上がるとか。
「考えられていますね〜」
メーカー担当者
「当時19歳だった納豆好きのスタッフが考えました」
飯田社長
「19歳で!素晴らしい」