「道の駅グルメ」のナンバーワンを決める「道ー1グランプリ2025」。果たして、“日本一うまい”道の駅は?山梨、静岡、群馬、茨城の道の駅に密着!特産物をふんだんに使用したグルメととっておきのお出かけ情報も紹介します。
30分で完売 特売品ブドウに行列
4日から2日間、京都の会場に1万7000人が集まりました。
開催されたのは「道ー1グランプリ2025」。全国に1230カ所ある道の駅から、20のグルメを厳選しました。
宮崎県の道の駅グルメ「カツオの炭火焼き」。
兵庫県の道の駅グルメは、A5ランクの和牛を使った「肉巻きおにぎり」。
タイでダシをとったぜいたくなラーメンは、高知県の道の駅から。お客さんの投票で「道の駅グルメ」のナンバーワンを決定します。
行列ができていたのは、山梨県の「道の駅グルメ」です。お客さん絶賛のグルメを作る道の駅へ。そこはお得スポットでもありました。
山梨県南部町にある道の駅「なんぶ」は、中部横断自動車道の南部インターチェンジのすぐそばにあります。
この日、特売品目指し100人以上の行列ができていました。
みなさんのお目当ては、山梨県の特産品「ブドウ」です。直売所のオープンとともにお客さんがなだれ込みます。特売品を求めて争奪戦です。
3種類のブドウは合計2500円ほど。それが、この日は1001円に。特売品は土日限定販売。(入荷状況によって変わります)ブドウが並ぶのは10月いっぱいまで。この日は30分で完売していました。
この道の駅にはこんなお得なサービスもあります。地元の銘茶が無料でいただけるんです。
「いい香り。甘味がある」
「香りと甘みは南部茶の特徴」
ここ南部町は、山梨を代表するお茶「南部茶」の産地として知られています。気候が温暖で雨にも恵まれているため、甘くまろやかなうま味と上品な香りのお茶が育まれるといいます。
こちらは南部茶を皮に練り込んだ餃子。この道の駅でしか買えないオリジナル商品です。
「きゅうすキャッ茶―」というユニークなゲームもありました。急須を取ると、南部茶のお菓子などがもらえます。
さて、この道の駅が「道―1グランプリ」に送り込んだ勝負グルメとは?それは、去年開発された渾身の一杯です。
これぞ「道―1グランプリ」の勝負グルメ、地元の食材をちりばめた「やまなし源水ラーメン」。こだわりは澄んだスープです。
「透き通るような黄金色。山梨のおいしさをギュッと詰め込んだ」
山梨は“天然の水がめ”と呼ばれるほど、豊富な名水に恵まれています。そのおいしい水で作るスープのだしには、「甲州地どり」のガラと山梨県のブランド魚「富士の介」のアラを使用。10時間以上かけて澄んだスープに仕上げています。
「美しい。やさしい。口当たりまろやか。水がおいしいのが分かる」
スープがよく絡む細麺も、山梨の名水で小麦を練って作っています。
「香り豊か、甘みがある」
実はラーメンについているごはんには“あるヒミツ”がありました。
「ごはんの上に南部茶のふりかけがかかっている」
こうしてラーメン茶漬けにしていただけるんです。
「おいしい。あっさりとしたスープに茶葉の香ばしさが加わる」
“おこたま”って何?絶景!道の駅
再び「道ー1グランプリ」の会場。謎のご当地グルメ“おこたま”を発見。謎の“おこたま”を提供しているのは、絶景の道の駅でした。
静岡県富士市にある「富士川楽座」。東名高速のサービスエリアからも入れる道の駅です。この道の駅の自慢は世界遺産です。
「あそこに富士山の頭が見えます。きょうはちょっと雲に隠れています」
「いい眺めですね」
「感激しています」
「富士山が見えない」
「頭が見えているだけで幸せ」
天気が良い日には富士山が拝めます。
この道の駅で、お得なサービスを発見しました。
「塩辛の専門店。65種類あります」
実は65種類の塩辛から3つを選んで試食することができるんです。女性人気ナンバーワンは、ムラサキウニをイカに和えた塩辛「ねり雲丹(うに)いか白造り」です。
店員さんのオススメは「甘エビガーリック」。
「甘エビをガーリックオイルで漬け込んでいる」
「おいしい。これパスタに合う。バゲットも」
「クラッカーでもいい。クリームチーズをのせると合う」
「それはやりたい」
「富士川楽座」には、この道の駅ならではの絶景グルメがありました。
「すごいの来ました」
「富士山から揚げ丼」
「富士山の形。これは雪ですか」
「そうですね」
名物の「富士山から揚げ丼」。他にも、地元の駿河湾で獲れた海の幸が味わえます。オススメは旬を迎えた「サクラエビ」です。
埼玉から来た夫婦がいました。
「埼玉じゃ食べられない」
旦那さんが頼んだのは“2色丼”。生のサクラエビと生のシラスをしきつめたぜいたくどんぶりです。
さて、「道―1グランプリ」の勝負グルメ“おこたま”とは?その正体が…お好み焼きの生地に紅ショウガとマヨネーズを、さらにサクラエビ、地元の卵を使った目玉焼きものっています。
“おこたま”とは、“おこ”のみ焼きと“たま”ごをあわせたご当地グルメなんです。地元・富士市の朝市で生みだされたアイデアメニューです。
「おいしい。生地がフワフワで軽い。サクラエビが香ばしい」
なぜ道の駅に?“幻の果実”
群馬県にある道の駅も「道―1グランプリ」に参戦。ここには“幻の果実”がありました。
前橋市にある「道の駅まえばし赤城」。2年前に誕生した群馬県最大級の道の駅です。
この道の駅には温浴施設まであるんです。年間およそ400万人が訪れる道の駅。群馬が誇る「上州牛」を使ったハンバーガーを販売しています。
地元のブランド牛「赤城牛」を使ったローストビーフ丼もあります。
“海なし県”で人気の「鮮魚センター」では、「海鮮丼コーナー」が評判です。一番人気はマグロ、サーモン、ネギトロなど、10種類の具材をてんこ盛りにした「赤城山盛り丼」です。
茨城県から1時間かけてきたという親子がいました。手にしたのは「極マグロ中落ち丼」。ウニやイクラも入ったぜいたくな一品です。
この道の駅には“幻の果実”がありました。皮ごとバナナを食べる?みなさん、皮ごとバナナを食べています。
その名も「まえばしバナナ」。お値段がなかなかなのにはワケが…。皮ごと食べられるバナナは道の駅で作られています。
現在、およそ350本のバナナの木を栽培しています。
「『グロスミッシェル』という品種。育てるのは大変」
「グロスミッシェル」は1950年代まで世界の主要品種でしたが、病気によりほぼ全滅。“幻のバナナ”とも言われてきました。
一般的なバナナより甘くてもっちり。皮ごと食べられる「まえばしバナナ」です。
去年の「道―1グランプリ」では、バナナを凍らせて作った「かき氷」で参戦しましたが、惜しくも入賞ならず。
果たして、今年の「道―1グランプリ」にはどんな勝負グルメを選ぶのでしょうか?
これぞ今年の勝負グルメ!「まえばしバナナ絹シフォンサンド」。卵白だけで作ったケーキはふわふわです。
“グランプリ道の駅”勝負グルメは?
去年、「道―1グランプリ」で栄冠に輝いた道の駅は北関東にあります。茨城県笠間市にある「道の駅かさま」です。
茨城県の黒毛和牛「常陸牛」を使ったハンバーグを販売しています。
笠間市の名産といえば「栗」です。
笠間市は栗の栽培面積が日本一。「道ー1グランプリ」の勝負グルメはこの名産を使っています。極細の栗ペーストで作ったモンブランです。
「道―1グランプリ」で2連覇。この2年で売り上げが3倍になったというから、グランプリは伊達じゃない。
「道―1グランプリ2025」。グランプリはお客さんの投票で決まります。果たして、道の駅グルメナンバーワンは?
グランプリは、徳島県道の駅みまの里「にし阿波系ラーメン極」でした!
徳島産の野菜をじっくり煮込んだクリーミーなスープのラーメンで、見事グランプリを獲得しました。