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きょう10月10日は、数字のゴロ合わせで「銭湯」の日です。サウナブームのなか、あえてサウナを設置せずに、集客数をV字回復させた老舗の銭湯が注目されています。
スマホ断ち もやもや解消
1968年をピークに年々その数を減らし、現在は1562軒まで減少した“銭湯”。サービスを多様化させて、生き残りをかけています。
東京・中野区にある、1936年創業の「松本湯」。目を引くのは、のれんに書かれた「もやもや洗湯(せんとう)」の文字です。
脱衣所には「今日、よくがんばったなと思えることは?」などと至る所から問い掛けてくる文言があります。
イベントを主催したSmart相談室 藤田康男CEO
「スマートフォンとも距離を置く制限がかかります。この中で、ゆっくりと自分に向き合っていただくことで、もやもやや相談が出やすいのではないかと思いました」
「スマートフォンとも距離を置く制限がかかります。この中で、ゆっくりと自分に向き合っていただくことで、もやもやや相談が出やすいのではないかと思いました」
頭に浮かんだもやもやを書き出して、休憩所にあるポストに投函し、解消することもできます。
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来客数120人から300人へ
東京・荒川区にある銭湯「日暮里 齋藤湯」は集客数が伸び悩むなか、思い切ったリニューアルでV字回復を遂げました。
実はサウナ好き 齋藤勝輝社長
「やはり銭湯の原点は、浴槽で温まってもらうというのが私の思いで、あえてサウナのない銭湯を始めました」
「やはり銭湯の原点は、浴槽で温まってもらうというのが私の思いで、あえてサウナのない銭湯を始めました」
当時も人気があったサウナをあえて設置せず、かわりに多くの浴槽を用意したのです。
熱すぎず、ちょうど良い温度感です。入浴時間は10から15分程度が効果的と書いてありますが、長時間浸かってられそうな温度です。
水温は、ぬるま湯から熱々のものまで5種類あり、子どもからお年寄りまで入れる銭湯をコンセプトに掲げました。
利用客
「お湯の温度もいろいろあって、あまり熱いのが得意じゃないんですけど、入りやすいお湯もいくつかあったので、のんびりできました」
「お湯の温度もいろいろあって、あまり熱いのが得意じゃないんですけど、入りやすいお湯もいくつかあったので、のんびりできました」
齋藤社長
「まず家族連れが少なかった。やはり皆さんが、若い人から(高齢者まで)楽しんでもらえる銭湯を作りたいなと思いました」
「まず家族連れが少なかった。やはり皆さんが、若い人から(高齢者まで)楽しんでもらえる銭湯を作りたいなと思いました」
家族連れや女性客が増え、リニューアル前、1日の来客数は120人ほどでしたが、今では300人を超えるほどに増えました。
休憩所では、レモンを丸ごと使った「生搾りスカッシュ」を300円という格安で提供。
清潔感にこだわり清掃も強化するなど、新たな策を打ち出し続けています。
齋藤社長
「家族で楽しんで、お風呂を味わってもらいたい。そういうような銭湯をこれからも続けていきたいと思いますね」
「家族で楽しんで、お風呂を味わってもらいたい。そういうような銭湯をこれからも続けていきたいと思いますね」
(「グッド!モーニング」2025年10月10日放送分より)
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