イクラの価格が5年前と比べると4割も高くなっています。生のスジコも秋サケの歴史的不漁で高騰していますが、イクラを手作りすることでお得に楽しむことができます。
高すぎて仕入れない店も
キラキラと輝く海の宝石、イクラ。東京・田無漁港直売所では、北海道産の新物のイクラ軍艦が1貫440円です。
「(Q.(イクラ)どうでしたか)おいしかった。高いイメージしかないので、時々お金あるときだけ食べている」
「おいしいですね」
「(Q.よく食べるんですか)そうです」
イクラの100グラムあたりの小売価格は、2020年は1397円でしたが右肩上がりに上昇。今年8月には1959円と4割も高くなっています。
北海道での秋サケ漁は9月〜11月にかけてがシーズンですが、記録的な不漁が続き、今年は前年と比べて47.7%減少する異例の事態になっています。
イクラの元となる生スジコは、産地の北海道で2年前は100グラム486円でしたが、今は1382円。「これでも安いのよ…」と、心の叫びのように書かれていました。
都内の鮮魚店では、2年前100グラム550円だった生スジコが、今は1500円に。高すぎて仕入れない店も増えています。
さらに、今週に入ると…。
「10月に入って(仕入れ額が100グラム)1700円〜2000円になった」
「おすしが軍艦で1貫400円(税抜き)で売っているが、1貫800円(税抜き)になるならメニューから外そうかな」
仕入れ時点で、ついに2000円にまで高騰しています。
「これがイクラに加工されたら、100グラム2500円〜3000円の幅で、去年の倍近くになってしまう。絶対に生スジコを今のうちにばらしてもらってやったほうが、お得に食べられる」
それでも、自分で生スジコからイクラを作れば、100グラムあたり800円〜1000円お得になります。
「手作りイクラ」のレシピ動画も
SNSには、手作りしたイクラのしょうゆ漬けの投稿がたくさん。毎年、生すじこから手作りする人は、次のように話します。
「やっぱりおいしいですよね。自分で作ったほうが。いっぱい食べたいときには(生スジコがの)時期しかできない。(手作りは)おすすめかな」
北海道ぎょれんは、簡単にできる手作りイクラのレシピ動画を公開しています。
紀真耶アナウンサーが初めて手作りイクラに挑戦。生スジコを食塩を溶かした40℃前後のお湯(食塩塩度3%以上)の中でほぐすと、少しずつほろほろと取れてきました。
2分ほど続けて、粒がほぐれたところで水を替え、浮かんだ皮などを取り除きます。水気を切った後、しょうゆとアルコールを飛ばした酒の比率を1対1で作った調味液に漬け込み、冷蔵庫で味をなじませます。
厚生労働省によると、手作りイクラはマイナス20℃で24時間以上冷凍すれば、アニサキス対策にもなります。
(「グッド!モーニング」2025年10月10日放送分より)