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2025年10月14日 07:54

現代版ベーゴマ「ベイブレード」世界大会 世界5億個以上を販売 国境を越えた交流

現代版ベーゴマ「ベイブレード」世界大会 世界5億個以上を販売 国境を越えた交流
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 12日、現代版ベーゴマ「ベイブレード」の世界大会が行われた。今や全世界で5億個以上が販売されている。熱いバトルの合間には、国や文化を越えた交流が広がり、新たな友情が芽生えていた。

日本発ベイブレードの魅力とは

 11日と12日に、東京タワーで現代版ベーゴマ「ベイブレード」の世界大会が行われた。世界21の国と地域から1万5000人がエントリー。これまでで最大規模の世界大会となり、予選を勝ち抜いた33人が集結した。

パリ大会代表
パリ大会代表
フランス・パリ大会代表
ベルギニー選手

「(Q.ベイブレードの魅力は?)楽しいし、みんなが集合するのもいいし、仲間もできてとても楽しい」
ロサンゼルス大会代表
ロサンゼルス大会代表
アメリカ・ロサンゼルス大会代表
エレーナ・ベイ選手

「あらゆる年代の人が熱中できます。私が思うに、その最も魅力的な点は、結果が全く予測できないところです。誰にでも勝つチャンスがあります」
シンガポール大会代表
シンガポール大会代表
シンガポール大会代表
ザビエル選手

「ベイブレードのぶつかり合いは実際はずっと格好いい。その仕組みには、想像する以上に奥深いものがある」
小学校の先生でもある、日本・東京大会代表おまんじゅうキング選手
小学校の先生でもある、日本・東京大会代表おまんじゅうキング選手
日本・東京大会代表
おまんじゅうキング選手

「優勝すれば世界一という称号がもらえますので、ぜひその機会をつかみ取りたい」

 世界中の猛者が集まった世界大会。彼らを熱中させる日本発のおもちゃの魅力とは?

国際交流“友情”つなげる

世界80以上の国と地域で累計5億6000万個以上が販売されている
世界80以上の国と地域で累計5億6000万個以上が販売されている

 11日と12日に行われたベイブレードの世界大会。1999年に発売されたコマ型おもちゃ・ベイブレード。ベーゴマを現代的に復活させたおもちゃで、日本国内だけでなくワールドワイドな人気となり、欧米やアジア、さらに中東など世界80以上の国と地域で累計5億6000万個以上が販売されている。

子どもたちだけでなく、大人も熱中させる世界コンテンツへと進化
子どもたちだけでなく、大人も熱中させる世界コンテンツへと進化
タカラトミー
グローバルベイブレード事業部
高岡悠人部長

「1999年当時に導入した際は、やはり日本での大ヒットという形になりまして、その日本の大ヒットを受けて、アジア、あと世界、あと欧州ヨーロッパですね。世界中でヒットしている」

 さらに、いまや子どもたちだけでなく、大人も熱中させる世界コンテンツへと進化。今大会では、初となる大人も参加できる大会となった。

今大会は、初となる大人も参加できる大会となった
今大会は、初となる大人も参加できる大会となった
おまんじゅうキング選手
「すごく動きが激しいので、大人もすごくおもちゃと侮ってはいられないような、スポーツ性のあるものだったので、ひかれました」

 日本の代表として戦う、おまんじゅうキング選手。職業は小学校の先生だ。

「自分のクラスの子もベイブレードをやっていたりして、どんなカスタムがいいとか、今度大会出るよとか、そんな話をしています」

 大会初日の予選では、シンガポール代表と激突した。

予選では、シンガポール代表と激突
予選では、シンガポール代表と激突
「すごくパワーがある人だったので、ヒヤヒヤしましたが、自分の狙ったコース通り打てたので、勝ち上がることができて安心しています」

 しかし、2日目の決勝トーナメントでは、おまんじゅうキング選手が惜しくも敗退。3位決定戦に望みをかける。

3位に入賞
3位に入賞

 相手のベイブレードを見事に弾き飛ばし3位に入賞。トロフィーを手にした!世代を超えて愛されるベイブレード。小学校の先生でもある、おまんじゅうキング選手の考えるその魅力とは?

おまんじゅうキング選手の考える「ベイブレード」の魅力とは?
おまんじゅうキング選手の考える「ベイブレード」の魅力とは?
「顔を合わせてできるものってすごく減ってきているので、そんななか、対面で白熱するようなものになっているので。すごいななんて思っています。そのやり取りのなかで、子どももコミュニケーションが取れて、そのコミュニケーション自体を楽しんでいるので、すごくベイブレードって魅力的だなって感じています」

 その言葉通り、バトル後はノーサイド。プレイヤーたちは国籍問わず、お互いが功績をたたえ合い、交流を深めた。

スマホより…
スマホより…
ベルギニー選手
「(Q.スマホとベイブレードどっちが楽しい?)ベイブレード!」

対面で遊ぶことの楽しさ

昨年度の青少年のインターネット利用環境実態調査
昨年度の青少年のインターネット利用環境実態調査

 国際的な広がりを見せているベイブレード。アナログな遊びから見える「人とのつながり」を大切にしているという。

 こども家庭庁が3月に発表した昨年度の青少年のインターネット利用環境実態調査では、10歳から17歳の利用率は98.2%に上った。

 インターネットを利用する機器はスマートフォンが75.4%で最も多く、学校から配布・指定されたパソコンやタブレット類が72.6%、ゲーム機が66.5%と続いた。

 利用の目的については、一番多かったのが「動画を見る」で93.1%、その次に多かったのが「ゲームをする」で84.9%。特に小学生・中学生はインターネットでゲームをするという回答が上位となっている。

対面で遊ぶことの楽しさについて…
対面で遊ぶことの楽しさについて…

 ベイブレードのようなおもちゃを使って、対面で遊ぶことの楽しさについて、世界大会を主催したタカラトミーの高岡さんは、「人と人の関わりでしか得られない喜びや友情があると思うので、そこを大切にしてこれからもやっていきたい。遊び自体はアナログだが、デジタルなものも否定するわけでなく、SNSやアプリを使ってコミュニティーを増やすことができると思うので、うまくデジタルとアナログを融合させた形を目指したい」と話していた。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年10月13日放送分より)

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