12日、現代版ベーゴマ「ベイブレード」の世界大会が行われた。今や全世界で5億個以上が販売されている。熱いバトルの合間には、国や文化を越えた交流が広がり、新たな友情が芽生えていた。
日本発ベイブレードの魅力とは
11日と12日に、東京タワーで現代版ベーゴマ「ベイブレード」の世界大会が行われた。世界21の国と地域から1万5000人がエントリー。これまでで最大規模の世界大会となり、予選を勝ち抜いた33人が集結した。
ベルギニー選手
「(Q.ベイブレードの魅力は?)楽しいし、みんなが集合するのもいいし、仲間もできてとても楽しい」
エレーナ・ベイ選手
「あらゆる年代の人が熱中できます。私が思うに、その最も魅力的な点は、結果が全く予測できないところです。誰にでも勝つチャンスがあります」
ザビエル選手
「ベイブレードのぶつかり合いは実際はずっと格好いい。その仕組みには、想像する以上に奥深いものがある」
おまんじゅうキング選手
「優勝すれば世界一という称号がもらえますので、ぜひその機会をつかみ取りたい」
世界中の猛者が集まった世界大会。彼らを熱中させる日本発のおもちゃの魅力とは?
国際交流“友情”つなげる
11日と12日に行われたベイブレードの世界大会。1999年に発売されたコマ型おもちゃ・ベイブレード。ベーゴマを現代的に復活させたおもちゃで、日本国内だけでなくワールドワイドな人気となり、欧米やアジア、さらに中東など世界80以上の国と地域で累計5億6000万個以上が販売されている。
グローバルベイブレード事業部
高岡悠人部長
「1999年当時に導入した際は、やはり日本での大ヒットという形になりまして、その日本の大ヒットを受けて、アジア、あと世界、あと欧州ヨーロッパですね。世界中でヒットしている」
さらに、いまや子どもたちだけでなく、大人も熱中させる世界コンテンツへと進化。今大会では、初となる大人も参加できる大会となった。
「すごく動きが激しいので、大人もすごくおもちゃと侮ってはいられないような、スポーツ性のあるものだったので、ひかれました」
日本の代表として戦う、おまんじゅうキング選手。職業は小学校の先生だ。
大会初日の予選では、シンガポール代表と激突した。
しかし、2日目の決勝トーナメントでは、おまんじゅうキング選手が惜しくも敗退。3位決定戦に望みをかける。
相手のベイブレードを見事に弾き飛ばし3位に入賞。トロフィーを手にした!世代を超えて愛されるベイブレード。小学校の先生でもある、おまんじゅうキング選手の考えるその魅力とは?
その言葉通り、バトル後はノーサイド。プレイヤーたちは国籍問わず、お互いが功績をたたえ合い、交流を深めた。
「(Q.スマホとベイブレードどっちが楽しい?)ベイブレード!」
対面で遊ぶことの楽しさ
国際的な広がりを見せているベイブレード。アナログな遊びから見える「人とのつながり」を大切にしているという。
こども家庭庁が3月に発表した昨年度の青少年のインターネット利用環境実態調査では、10歳から17歳の利用率は98.2%に上った。
インターネットを利用する機器はスマートフォンが75.4%で最も多く、学校から配布・指定されたパソコンやタブレット類が72.6%、ゲーム機が66.5%と続いた。
利用の目的については、一番多かったのが「動画を見る」で93.1%、その次に多かったのが「ゲームをする」で84.9%。特に小学生・中学生はインターネットでゲームをするという回答が上位となっている。
ベイブレードのようなおもちゃを使って、対面で遊ぶことの楽しさについて、世界大会を主催したタカラトミーの高岡さんは、「人と人の関わりでしか得られない喜びや友情があると思うので、そこを大切にしてこれからもやっていきたい。遊び自体はアナログだが、デジタルなものも否定するわけでなく、SNSやアプリを使ってコミュニティーを増やすことができると思うので、うまくデジタルとアナログを融合させた形を目指したい」と話していた。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年10月13日放送分より)