経済

グッド!モーニング

2025年10月14日 11:58

とにかく安いトルコ産パスタ人気 イタリア産抜きトップの座に クセ少なくリピートも

とにかく安いトルコ産パスタ人気 イタリア産抜きトップの座に クセ少なくリピートも
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 コメの価格が高止まりするなか、主食をパンやパスタに切り替える家庭が増えています。なかでも安くておいしいと人気を集めているのが、トルコ産のパスタです。家計の味方として、食卓の定番になりつつあります。

イタリア産抜きトップの座に

 備蓄米効果が薄れるなか、直近のスーパーのコメの平均価格は5キロで4205円。5週連続で4000円台と高止まりが続いています。

今年5月から販売開始したトルコ産パスタ
今年5月から販売開始したトルコ産パスタ

 都内にあるスーパーでは、長らく国産とイタリア産のパスタを中心に取りそろえていましたが、今年5月からトルコ産パスタの販売を始めています。

アミカ立川店 石井義彦店長
「より安価で安定して商品が提供できるもので、おコメとかの影響がありますので、なるべく安価でやるものを探して取り扱うようになった」
日本のスパゲティ輸入量推移
日本のスパゲティ輸入量推移

 長年、日本のスパゲティ輸入量の半分以上をイタリア産が占めていましたが、去年初めて1位の座に着いたのがトルコ産です。

「先月、特売を開催したが、その際に全店の規模でいうとこの袋(トルコ産パスタ)が1万点販売することができている」

 この店では1キロ税込み213円(5キロ換算税込み1065円)でトルコ産パスタの特売を行ったところ、飛ぶように売れました。

東京・千代田区にあるトルコ料理店
東京・千代田区にあるトルコ料理店

 なぜトルコ産パスタは安い価格で販売できるのでしょうか?都内のトルコ料理店を取材しました。

トルコ料理店
アキュルドズ・シベルさん(44)

「トルコは世界有数のパスタ王国なので、小麦粉がたくさん取れている。田舎の地方に行けば、みんな小麦粉(農家)をやっている。うちもおじいちゃんとかおばあちゃんが小麦粉を育てていた。あとは(トルコ通貨の)リラに比べてドルの方が高いので、リラは今安いということで輸出が多くされている」
国を挙げた取り組みが輸出拡大を後押し
国を挙げた取り組みが輸出拡大を後押し

 トルコはパスタの原料となるデュラム小麦の一大生産地で、政府も支援策として輸出企業への減税などを行っています。こうした国を挙げた取り組みが、トルコ産パスタの輸出拡大を後押ししているのです。

 経済不安にあえぐトルコ通貨のリラが安いことや、人件費がイタリアなどのヨーロッパ諸国と比べて安いことも、トルコ産パスタが安い要因となっています。

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「おコメの代わり」5kg1220円

トルコ産パスタを10年以上購入の山崎宏一さん(57)
トルコ産パスタを10年以上購入の山崎宏一さん(57)

 気になる味はどうなのでしょうか?トルコ産パスタを10年以上購入している山崎宏一さん(57)に聞きました。

「これはテフロンダイスという表面がつるっとしたパスタなので、炒め系とかオイル系のパスタが合うと思う。ナポリタンとかペペロンチーノとか、そういうパスタに合うと思う」
5キロ約1220円のトルコ産パスタを常にストック
5キロ約1220円のトルコ産パスタを常にストック

 山崎さんは5キロおよそ1220円のトルコ産パスタを常にストック。週に2〜3回食べて、半年ほどもつといいます。5キロで4000円以上するコメと比べると、家計への影響の差は段違いです。

「(Q.パスタを食べるようになったのはコメの高値が関係あるか?)それはもうある。だいぶ出番は増えた、やっぱり。コメを簡単に使うことができなくなった。麺類・パン類の出番はすごく増えた」
豚肉と小松菜のパスタ
豚肉と小松菜のパスタ

 この日のメニューはトルコ産パスタと相性の良い、豚肉や小松菜をニンニクと炒めたパスタ。クセが少ないのも、トルコ産パスタの魅力だといいます。

「特徴がないのが特徴。国産のパスタと変わらずに使えるのがいいと思う。没個性的なので、何にでも使える。普段使いできるパスタだと思う」

 物価高が続くなか、トルコ産パスタの需要は今後も伸びていきそうです。

(「グッド!モーニング」2025年10月14日放送分より)

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