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卵の価格高騰が止まりません。卵を多く使う洋菓子店では、クリスマスケーキの値上げに追い込まれています。
材料仕入れ価格が軒並み上昇
色とりどりのケーキが並ぶ都内の洋菓子店。店はハロウィーンムードで飾り付けられていますが、今年は冬の売り上げを左右するクリスマスケーキを値上げすることにしました。
パティスリーヨシノリアサミ
浅見欣則さん
「(価格が)下がってるものはほとんどないですね。チョコレートにしろ、乳製品にしろ」
浅見欣則さん
「(価格が)下がってるものはほとんどないですね。チョコレートにしろ、乳製品にしろ」
原材料のチョコレートや生クリームに加えて、飾りや包装材など仕入れ価格は軒並み上昇しています。特に深刻なのが、卵の仕入れ価格です。この店では、10キロの卵を週に2回仕入れています。
「昨年10月が3500円ぐらいだった。今年は1000円以上、上がってます」
「(パックの卵黄も)やっぱり値上がってますよね。1個1個こういう容器だったり、手間がかかっている」
「(パックの卵黄も)やっぱり値上がってますよね。1個1個こういう容器だったり、手間がかかっている」
卵の仕入れ価格は去年の今の時期と比べて、3割近く値上がりしたということです。
JA全農たまごによると、卵のMサイズの平均卸売り価格は1キロあたり325円。「エッグショック」と言われたおととしの4月から5月の価格水準に迫っています。
猛暑でニワトリが夏バテし、卵の生産量が減少していることや、飼料の高騰が背景にあります。
「病気や気候変動っていうのがこれからもしどんどん続くのであれば、値段はもっと上がるし、取り合いになってしまいますよね。いい卵になればなるほど」
クリスマスが近づくなか、店を選んでくれるお客さんのためにもなるべく価格を上げず、他の商品で利益を確保したいと浅見さんは話します。
それでも今年は、チョコレートのクリスマスケーキで500円、イチゴのケーキは100円から200円ほど値上げすると決めました。
「なんとか(原材料費を)抑えて、少しだけの値上げにして。1年間通ってくださって(年末のクリスマスに)お客様が喜んでくださるということが特に重要なので」
(「グッド!モーニング」2025年10月22日放送分より)
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