「グッド!いちおし」きょうのテーマは、「ワンメニューで勝負する店 イクラ&焼きそば&麻婆豆腐」です。一つの料理にすべてを注ぎ、看板に育てた店主たち。そのこだわりと驚きの技を取材しました!
超希少な「黄金」イクラも 7種類食べ比べ
キラキラと輝く海の宝石、イクラ。そんなイクラが、なんと7種類も楽しめるという専門店があります。訪れたのは東京自由が丘の「波の」。
一般的によく目にするのは、このオレンジ色のシロサケのイクラですが…。
「うちでは、7種類のイクラをご用意しております。ニジマス、ヤマメ、シロサケ。少し色が濃いのがベニザケにギンザケと、5種類のイクラから作っております」
「どうして、色が違うんですか?」
魚が食べる餌(えさ)で色が変わるというイクラ。味にはどんな変化があるのでしょうか。別盛りで提供されるご飯にお好みのイクラを乗ぜて「マイイクラ丼」を作るのが「波の」のスタイル。
まずは定番、シロサケのイクラから。
続いては、ひときわ赤いこちら。
お次は「イクラの本来の色」だという黄金イクラ(ヤマメ)。
実はこの黄金イクラは、川で一生を過ごすサケの仲間・ヤマメのイクラです。体が小さく、取れる卵の量も少ないそうで、
この超高級なヤマメのイクラもふんだんに入った七色レインボー丼は、お値段およそ4000円!
おいしいイクラを食べてほしいという一心で、広告費などを最大限カットして仕入れに回しているんだそう。そんな店主・川面さんこだわりのイクラの食べ方がもう一つ。
全力でちぢれ実現「とことんこだわる」
完成までなんと20時間、究極の焼きそば専門店です。そんなお店があるのは、東京・千代田区神保町。メニューはもちろん、ソースと塩の焼きそばのみ。
「おいしいです。パンチあります!結構スパイシーな感じで」
永原淳店長
「そうですね、カレー粉も入っているので、それによってパンチが効いてくる味になってます」
そう語る麺は、なんとお店でイチから手作りです。厳選した北海道産の小麦粉を使って絞り上げる生地は、営業中から仕込み始め、寝かせることなんと18時間。
これを翌朝製麺機にかけ、完成かと思いきや…。
「縮れさせることによって、焼いてる時にソースによく絡むのと、食感が変わってくる」
この作業を毎朝120食分、1時間かけて行うそうで、麺だけにかける時間は合わせておよそ20時間です。
さらにこのでき上がった麺をゆでる時にも、さすがの職人技が。
焼きそば一皿にここまで情熱を傾ける訳は?
「うちは焼きそば一本でやっているので、とことんこだわって」
色にこだわり 「白」でもうま辛い 「緑」の正体は?
続いては、常識が覆る「あること」にこだわった衝撃の麻婆豆腐。それは東京・お茶の水にある麻婆豆腐専門店「眞実一路」。
「『五味一体』とは?」
「『五味』。これを一体にして麻婆豆腐を売りにしてます」
まずは「赤の麻婆豆腐」。自家製のラー油とトウバンジャンで味付けした王道の麻婆豆腐に近いひと品で、スープの旨味を味わってほしいという思いから、とろみが少ないのが特徴です。
この赤の麻婆豆腐に、中国のたまりじょうゆと黒コショウをかけて作るのが「黒の麻婆豆腐」。
ここまでは麻婆豆腐っぽい色ですが、この店がすごいのはここから!
「辛いですね、これは」
それもそのはず、スープの中にたっぷり入っている緑色のものは、すべて青唐辛子。味付けは鶏ガラスープと塩のみというシンプルさで、青唐辛子のしっとりとした辛味を効かせた、この店オリジナルの麻婆豆腐です。
そんな真鍋さんが生み出した4食目の麻婆豆腐が、緑の麻婆豆腐です。
実は、白の麻婆豆腐に3種類の野菜を使った特製ペーストを加えて作られているそうで、白よりも少しマイルドになっていました。
このきれいな緑色はどんな野菜が使われているのか、オーナーの真鍋さんに聞くと、一つは小松菜だそうです。残りの2つは企業秘密とのことで、残念ながら教えていただけませんでした。
(「グッド!モーニング」2025年10月20日放送分より)













