気候変動や円安の影響でオリーブオイルの価格が高止まりするなか、安くて日本人の舌にも合う、トルコ産のオイルが注目されています。
トルコ産オリーブオイル 品質に定評
都内にあるスーパーではトルコ産のオリーブオイルが455グラム、690円(税込み)で売られています。
100グラム当たりの値段でみると、イタリアやスペインで製造された大手メーカーのオリーブオイルと比べて、4割から5割ほど安い計算です。
「トルコ産ってあるんですね。安くて、しっかりしている感じだったら、全然こだわりなく買います」
「安いなら試してみようと思います」
パスタやサラダなど、さまざまな料理に欠かせない「オリーブオイル」。
近年、オリーブの生産国が集まる地中海沿岸では大規模な干ばつが発生したことで生産量が減少。さらに、ユーロに対して円が177円台まで下落したことで、日本国内ではオリーブオイルの価格が高止まりしています。
そこで存在感を増しているのが、安い「トルコ産」です。
トルコ産のオリーブオイルをかけたバケットを食べてみると、食べた瞬間オリーブの香りが広がり、主張が強くなく、まろやかでどんな料理にも合いそうです。
スペインやイタリアから輸入されたオリーブオイルと比べて、トルコ産の輸入シェアは上昇しています。なぜトルコ産は安いのでしょうか。
「ヨーロッパに比べるとトルコの物価が安いのが、一番の原因。もう一つはヨーロッパ、例えばイタリアは、農家(の規模)小さい。なのでそんなにたくさん採れない。 トルコは大きな(規模の)農家さんが多く土地が広いので、たくさんオリーブオイルが採れるので、それで安くなっている要因もある」
トルコはオリーブオイル発祥の地と言われ、「伝統的なオリーブ栽培」はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
「日本人の舌にも合う」まろやかな味
世界三大料理の「トルコ料理」。やはりオリーブオイルが欠かせません。
トルコのオリーブオイルは品質も高く、今年1月に発表されたオリーブオイルの世界ランキングでは、トルコの農園が生産者部門で世界1位に輝いています。
「トルコ産のオリーブオイルは日本人がとても使いやすいイメージ。すごく強い雰囲気ではない。どこかに優しさがあったり、まろやかさがあったりする、日本人は無味無臭の油を普段使ってきているので、びっくりしないで使える。日本の優しいお野菜とかに合いやすいというので、使いやすいと思う」
トルコ産のオリーブオイルは癖がないため、和の食材にも合うといいます。
中村さんのおすすめは、今が旬の柿とオリーブオイルをたっぷりと使ったドレッシング。一体どんな味に?
サラダのシャキシャキ感にまろやかさが加わって、すごくスッキリとした味わいで食べやすくなっているとのことです。
(「グッド!モーニング」2025年10月27日放送分より)









