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富士山の麓・山梨県の石和温泉で中国資本による旅館やホテルの買収が相次いでいます。高市早苗総理大臣が外国人の土地取得の規制を強化する方針を表明していますが、地元では意見が分かれています。
富士山の麓にチャイナマネー
「安いから。中国と比べたら、日本の土地は全然安い。マンションを含めて」
日本で通販事業などを手がけている中国人の孫志民さん。2年前、日本で2軒のホテルを買収しました。
手入れの行き届いた美しい中庭が自慢のホテル「楽気ハウス甲斐路」。山梨県笛吹市の石和温泉にある、孫さんが買収したホテルの1つです。
以前はビジネスホテルとして利用されていて、和室は外国人が好むため、あえて残しました。
さらに食事もバイキングにはせず、1人ずつ提供するなど、古き良き日本の温泉宿となっています。
石和温泉は都心から電車で1時間半ほどの距離にあり、かつては社員旅行先としても人気でしたが、バブル崩壊後は客足が激減。直近では新型コロナの影響もあり、廃業する旅館が相次ぎました。
そんななか、目立っているのが、外国資本による温泉宿の買収です。市などによると、温泉街の主要な旅館やホテルなど40軒のうち、10軒が外国資本に買収されています。
「今はリフォームをいろいろしたが、本当にくたびれているような、古くとても真っ暗な、誰も入りたくないような雰囲気で。買った時は2億円もしなかった」
孫さんがオーナーのホテルは、客の6割ほどが外国人。経営は順調だといいます。
「日本人は人口が減っている。(今後も)どんどん減る。ホテルは7割〜8割回転(稼働)しないと、(経営が)うまくいかない。その(足りない)人はどこから来るのって、海外から呼ぶしかない」
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外国人の土地取得を規制へ
そうしたなか、政府は外国資本による土地や建物の取得規制強化に向けて動き始めています。
4日、外国人政策に関する関係閣僚会議が初めて開かれ、高市総理は来年1月までに基本的な方針を取りまとめるよう指示しました。
小野田紀美経済安保担当大臣
「国土の適切な利用及び管理として、外国人による不動産保有の実態把握。そして、外国人の土地取得等のルールの在り方に向けた取り組みについて指示がありました」
「国土の適切な利用及び管理として、外国人による不動産保有の実態把握。そして、外国人の土地取得等のルールの在り方に向けた取り組みについて指示がありました」
外国資本の参入が続く石和温泉。地元住民は規制強化の動きについて、どう思っているのでしょうか?
地元住民
「(規制)強化してほしい。マナーだけはちゃんと守ってほしい。モラルとか、全然なっていないと思う。日本人と比べると」
「(規制)強化してほしい。マナーだけはちゃんと守ってほしい。モラルとか、全然なっていないと思う。日本人と比べると」
地元住民
「外国人を規制するのもどうかと思う。日本人でも中国人でもアメリカ人でも、どんな方でも来てくれればうれしい」
「外国人を規制するのもどうかと思う。日本人でも中国人でもアメリカ人でも、どんな方でも来てくれればうれしい」
孫さんは、外国資本による土地取得を過度に恐れているのではないかと心配しています。
「今、日本に来ている中国人投資家などは、自分たちの判断で来ているだけで。中国政府の操作でやっているとかはない。日本を乗っ取ろうとしても、絶対無理でしょ。外国人だけ別扱いなど一切しない(ほうがいい)。じゃないと外国人は来ない。日本の法律を徹底的に(守るよう)みんな(外国人)に求めていけばいい」
(「グッド!モーニング」2025年11月5日放送分より)
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