コメの価格高騰が続くなか、今、コメに代わるお得な食品として、棒ラーメンが注目されています。アレンジレシピも登場するなど、人気の秘密を取材しました。
備蓄米、意外な穴場で購入も
東京・浅草の名店の店主が握っているのはおにぎり。粗めにほぐしたベニザケをユズコショウで味付けし、コメは国産銘柄米を配合したブレンド米です。
大手コンビニ・ローソンが新たに発売した、このおにぎり。価格は279円で“特別感”が売りだといいます。
水島史喜統括部長
「自宅では作れない付加価値のある“特別感のある商品”。値上がりしても食べていただける“お手頃な価格”の2軸は、意識して商品戦略を練っていく」
新米が流通するなか、依然、高止まりが続いているコメ価格。
「消費者の皆様から、もう少しリーズナブルなものがあっていただきたいというお話も、直接様々な場面でいただいております。そうした状況が作れるように、我々としてこれから取り組みをさせていただきたい」
先週、発表されたコメ5キロの平均価格は4208円。5月中旬につけた最高値4285円に迫る水準です。SNSではこのような投稿が見られました。
新米が出回っても安いため人気の備蓄米。意外な穴場で買ったという人も…。
「ドラッグストアなんですけど、(店の)表側に『備蓄米は不定期に入荷されます』みたいな表示がある。(見つけた時は)『あれ?こんなに並んでいる』と思って。ようやく巡り合えた」
コメ高騰の中売り上げ2倍 アレンジで生めん風に
新米は高価で手を出しづらく、備蓄米は入手が難しい。そんな人たちの間で今、コメの代わりとして注目されているのが…。
「コメが高いからマルタイの棒ラーメンを主食にしようと思う」
「棒ラーメン安いしうますぎる!」
九州のメーカー「マルタイ」が製造する棒ラーメン。棒のように真っすぐな即席の中華麺です。
一番の魅力は、何と言ってもその安さ。業務用の1キロの麺が419円(税込み)で買えます。「棒油そば」や「棒ざるラーメン」など、様々な種類を発売している棒ラーメン。
なぜ、ここまで安く販売できるのでしょうか?
森本豪介係長
「全体として他の商品も安く提供できているのは、自社工場ということとか、コンパクトですので輸送効率が非常にいいところもあって、棒ラーメン全体としてはなんとか安くしている」
今年の上半期だけでも、売り上げが前年に比べて2倍以上に伸びているという棒ラーメン。安さだけではありません。アレンジのしやすさも人気の理由です。
大山晴加主任
「シンプルなのでアレンジのしやすさとかは、我々の思っている“棒ラーメンの強み”なので。そのあたりをお客様たちが、いろんな食べ方で棒ラーメン食べていただいているのは、すごい私たちもうれしく思っています」
商品の裏には「冷やし中華」や「焼きそば」など、アレンジメニューの作り方が記載されていて、自分好みに合わせて作ることもできます。
さらに、独自の作り方をSNSで発信する人も登場。麺をゆでる前に水に30分ほどつけておけば「生麺風」にすることもできます。
「商品のポテンシャルは非常に感じていたところでもあるので、想定内というかちょっとカッコつけた感じもするんですけど、まだまだいけるかなと」
「ついに、みんな気付いたか」
(「グッド!モーニング」2025年11月5日放送分より)







