今年、物価の高騰が家計を直撃したが、その結果、自宅でおにぎりを作る人が増えたという。一方で、コンビニエンスストアも新たなおにぎり戦略を展開している。
家おにぎりブーム
「(おにぎりは)150円で買えたのが、170円とか200円が当たり前になってきて、買わなくなった。(おにぎりを作って)お昼ご飯で持っていく」
「夜ご飯で炊いて余った分で(母がおにぎりを)作ってくれると思うので、買うよりは数十円でも抑えられている」
コメ価格などの高騰を受け、おにぎりの販売価格も値上がり。これを受け、家でおにぎりを作る人が今、増えている。
おにぎりを作るための便利グッズや、のりがご飯に触れないようにしてパリパリの食感を楽しめるようにした包装などが売られている。
そのグッズのなかには、四角いオレンジ色の箱があった。箱を開いてみると、独特な形のシート状になる。そしてオレンジのシートの上にのり、ご飯の順にのせて閉じると、おにぎりボックスが完成した。手軽に持ち運ぶことができて、おにぎりを手で握ることなく作ることができた。
コンビニのおにぎり戦略
家でおにぎりを作る人が増えるなか、コンビニ大手のローソンは4日、新戦略を発表した。
そこにいたのは、割烹着を着たこの方、ミシュランにも掲載された名店「おにぎり浅草宿六」の店主・三浦洋介さん。今回、ローソンの新商品を監修した人物だ。
そして誕生したのが「プレミアムおにぎり 紅鮭ほぐし」。荒めにほぐされたベニザケにユズコショウで風味豊かに味付けされた逸品だという。
三浦さんが監修したおにぎり以外には、海老天を2本も使用した食べ応えのある商品などを発売予定だという。
そんな新商品のキーワードは「家庭で作れないおにぎり」だ。
「自宅ではなかなか作れないような、高付加価値なおにぎりというところで、特別感のある商品ラインアップとして発売をしてまいります」
高級路線も…両極化進む
家庭でおにぎりを作る人が増えた一方で、コンビニのおにぎりにも新たな展開が増えているようだ。
ローソンが11日から発売するのが、ミシュランガイドにも掲載された「おにぎり浅草宿六」監修の「プレミアムおにぎり 紅鮭ほぐし(柚子胡椒仕立て)」だ。
製造工場で一つ一つ丁寧に焼き上げたベニザケを粗めにほぐし、ユズコショウで風味豊かに味付けしたというこだわりのおにぎり。
ファミリーマートでは、アメリカの「SPAM」をメインにツナマヨネーズを組み合わせた「SPAMむすび ツナマヨネーズ」が人気を博しているという。
また、セブン−イレブンでは4日から「キムたく チャーハンおむすび」を発売。これは地域の漬物文化を絶やさないために考案された、長野県塩尻市発祥の学校給食メニューを再現したもので、キムチとたくあんのポリポリ食感が特長だという。
一般社団法人おにぎり協会によると、近年のおにぎり市場は低価格ラインもある一方で、高級ラインもあるという「両極化」の時代となっているという。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年11月5日放送分より)












