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とれすぎて早々と停止命令が出たスルメイカ漁に関して、水産庁が漁獲枠を拡大することを決めました。ただ、小型船の漁は停止したままです。
増枠でも漁できず 漁師「終了ありえない」
5日早朝、函館漁港を訪ねてみると、いつもなら水揚げで大にぎわいのはずですが、閑散としています。
今年はスルメイカが豊漁で、すでに漁獲枠の上限を超えてしまい、小型漁船の操業停止が続いているためです。
地元漁師
「(漁の再開が)いつになるかは分からないけど、このまま終了になるってことはありえないと思ってるから」
「(漁の再開が)いつになるかは分からないけど、このまま終了になるってことはありえないと思ってるから」
気にしていたのは、5日に漁獲枠について話し合われた水産政策審議会です。
水産庁は小型イカ釣り漁の漁獲量を現在の4900トンから5757トンに拡大する案を提示し、了承されました。しかし、すでに増枠分を超える5896トンの漁獲が報告されていて、依然として漁の停止が続くことになります。
参加委員
「配分が少ない。漁師の懐に手を突っ込んで、これで終わりだと言っているのと一緒だ」
「配分が少ない。漁師の懐に手を突っ込んで、これで終わりだと言っているのと一緒だ」
審議会では、一部の委員から「不公平だ」などと不満を訴える声が上がり、紛糾する場面もありました。
近年、スルメイカは不漁が続いていましたが、今年は「黒潮大蛇行」が終息し、群れが生き残った可能性があることから豊漁になりました。
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ホタテ・コンブ漁にも異変
その一方で、不漁に陥っているのがホタテです。
卸売価格も2年で2倍以上になり、埼玉県のスーパーでは、ある異変が起きていました。人気の海鮮丼に入っているホタテのようなこのネタ。実は「イタヤガイ」です。
コモディイイダ川口リプレ店 斉藤伸店長
「ホタテの代用品としてイタヤガイを使わせていただいてます」
「ホタテの代用品としてイタヤガイを使わせていただいてます」
他にも、じわじわ値段が上がってきているのがコンブです。
天然コンブが名産の北海道様似町では、天然コンブは育ってから2年目に収穫できますが、海水温の上昇で生育が進まず、生産量が減っています。
卸売価格も上がっていて、様似町でコンブ漁をしている岡部司志さんは「黒潮大蛇行」が海の環境を変えてしまったと嘆いています。
「(コンブ漁は)もう来年どころか、いつダメになるか分からないという危機感はあります」
「(Q.海の状況は読めない?)読めないです」
「(Q.海の状況は読めない?)読めないです」
(「グッド!モーニング」2025年11月6日放送分より)
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