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ホタテの不漁の影響が東京都内にも出ています。国内産のホタテを扱う飲食店では、少しでも大きなホタテを仕入れようと産地を変えるなど、悪戦苦闘しています。
ホタテがピンチ 不漁&小粒化
身がぎゅっと締まり、歯ごたえ抜群の貝柱の刺身。潮の流れが速い北海道の宗谷海峡で育った一品です。バターをのせ、しょうゆをかけた焼きホタテも。
刺身も焼きも、味に文句のつけようがありませんが、問題は大きさです。
根室食堂 尾山台店 平山徳治店長
「年々小ぶりになっている。もう一回り大きかった」
「年々小ぶりになっている。もう一回り大きかった」
左側にあるのが、宗谷産のホタテ。右側が2年前に出していた、野付半島(のつけはんとう)産のホタテの貝殻です。大きさの違いは歴然です。
「(今年は宗谷産でいくのか?)いろんな産地に連絡をして、あす届くのは標津(しべつ)産のホタテ」
少しでも大きなホタテを仕入れるため、14日からは1回り大きな標津産に、来月からはさらに大きな野付半島産のホタテに切り替える予定です。
大きくなって食べ応えが増す分、仕入れ値は上昇。宗谷産は1個300円でしたが、標津産は400円、野付半島産は700円の見込みです。
「あまりもうけを考えずに、お客様に来ていただくような。少し値段を上げようと思うが、1000円は超えないように」
ホタテに何が起きているのでしょうか?
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「過去にない高温」漁師苦悩
養殖ホタテの産地・青森の陸奥湾では今年、過去50年間で水温が最も高く、26℃以上が1カ月続きました。
稚貝の生育状況を調査したところ、最も被害が大きい所では稚貝の7割以上が死んでいて、生き残っていた稚貝も小ぶりだったということです。
青森県漁連によると、2020年の漁獲量は7万5828トンでしたが、2023年に急減し5万2228トンに。去年は3万76トンと、4年で半分以下にまで減少しています。
青森県産業技術センター・水産総合研究所の吉田達所長はこう話します。
「過去にないほどの水温なので、新たに対策を取らないとこの危機は乗り越えられない状況。これまでも高水温に対応した養殖技術の開発をやっている。さらに上をいくような、新たな技術の開発を進めている」
(「グッド!モーニング」2025年11月14日放送分より)
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