検索ワードを入力すると、AIが要約…この結果に満足し、個別のページにはアクセスしなくなる。そんな検索方法を「ゼロクリック検索」と呼んでいる。
【映像】「ゼロクリック検索」を使ってイジられるアナウンサー(実際の映像)
noteなどが行った調査では、6割以上がゼロクリックで検索を終えているとのこと。そんな中、noteのCXO・深津貴之氏が「AI時代において、大きくPVが伸びるものと減るものにかなり2極化しているのではないか」との仮説を、『ABEMA Prime』で語った。
■「要約されない情報に価値がある」

深津氏は、「全体傾向としては、その事実情報や知識そのもの、データに関する記事みたいなものは、AIまとめを読むだけで足りてしまう」。
一方で、「noteのデータを見ていると、結構な量の記事が、逆に生成AI時代になってから、トラフィックが大きく上がっているものもある」といい、「全体として、noteにある記事が、要約される情報よりも、要約されない情報に価値があるため、クリックされやすいという印象を受けている」と説明した。
さらに「料理のレビューで『美味しい』『美味しくない』という情報だけだったら、サマリーの部分に書かれているだけでクリックされないが、『誰々さんがこんなに美味しそうに食べていて、食いっぷりが面白いんだ』というものであるならば、それはAIサマリーで終わらず、その先にジャンプされることが多いみたいな感じだ」と補足した。
AIサマリーにおいては、「完結するものと完結しないものに分かれてきており、完結しないものが多いメディアは、クリックされることが多くなったり、あるいはユーザーがそもそも詳細の情報を欲しがっている分野がある。例えば、自転車の詳細な修理の方法だったら、サマリーだけだと足りないので、結局見に来る」との見方を示した。
(『ABEMA Prime』より)
