毎年、この時期になると始まる「ブラックフライデー」のセール。年々その規模や種類が拡大し、消費者にも新しい動きが生まれています。
期間は「1カ月」 金曜日イメージも
埼玉県にあるイオン川口前川店。店のバックヤードで、慌ただしく作業している人たちがいました。
「ブラックフライデー用の商品の梱包(こんぽう)をしています。今が最大のピークになっている」
今週20日に始まるイオンのブラックフライデー。まだセール前にもかかわらず忙しいのは、すでにネット限定の先行セールが始まっているからです。
65インチの4Kテレビが税込み7万6780円。フライパンは1万円を切るなどお得な商品が並び、さらにほとんど全品が表示価格から20%オフとなるクーポンも配布しています。
ブラックフライデーはアメリカ発祥で、11月第4木曜日の「感謝祭」翌日の金曜日から大規模なセールが始まり、小売業界が黒字になるところから名付けられたと言われています。
日本では2016年にイオンが大々的に始めました。当初は本場アメリカと同様に「月末」でしたが、徐々にセールの期間が拡大。10年目となる今年は、1日から30日までの1カ月間です。
「フライデーというと『金曜日』を連想するが、名前を広く知ってもらうには、長期間やっていくのが大事だなと」
広がっているのは期間だけではありません。
JR東海ツアーズは14日から、新幹線と宿泊がセットになったお得なプランをスタート。例えば「東京―新大阪」の往復新幹線と高級ホテルのセットは大人1人2万6840円です。
旅行の対象期間は来年1月5日から3月31日で、新幹線の時間は乗る直前まで何度でも変更可能です。
体験型も 何がお得か“AIに相談”
さらに、こんなところでも…。世界114カ国で「留学」などの支援をしている企業。その割引額は…。
「ニューヨークで長期(留学)だと500万円ぐらいになるが、そこから118万円引きとなります」
来年夏までに行く留学も、セールの対象となっていました。
「やっぱり人生で覚えているのは、すごい体験や体験の下に築いた友情。ブラックフライデーをきっかけに『人生が本当に変わった』という経験を実現できれば」
日本で独自の進化を見せるブラックフライデー。専門家はこう分析します。
「11月のこの時期に消費者はブラックフライデーがあるという認知度が高まっていて、消費者の購買意欲が高まっている。そこにきちんとのって、消費者の需要をつかんでいこうと」
一方で最近は、セールの種類や商品の数も膨大な量になっていて、何が「お買い得」なのか、AIに聞く動きも出ているといいます。
(「グッド!モーニング」2025年11月17日放送分より)









