14日のビックカメラ池袋本店は、大勢の客でにぎわっていました。「ビックカメラの総本山」ともいえるこの周辺には、すでにヤマダデンキの店舗があるなか、ヨドバシカメラの出店も予定されていて、「家電戦争」ともいえる状況が始まっています。
第2次「池袋家電戦争」激化
JR山手線の池袋駅では、新たに駅名に「ビックカメラ」の名前が入りました。耳を澄ますと、駅で流れる音楽もビックカメラのテーマソングです。
ここまで宣伝に力を入れる、その理由は…。14日、池袋駅周辺にあるビックカメラの3つの店舗が同時にリニューアルしました。
店内を見ると、お買い得の商品が数多く並んだ「お宝発掘市」や、若い女性をターゲットにしたアニメのグッズを充実させた売り場もあります。
パソコンを自作できるコーナー。スタッフが手伝ってくれ、メーカーの完成品よりも安く購入できるそうです。
ビックカメラにとって、池袋は特別な場所。1980年に1号店を出店し、本社も近くにあります。
2007年、その池袋に業界トップのヤマダデンキが進出。第1次「池袋家電戦争」として注目されました。
それから18年、今度は池袋駅に直結する西武池袋本店の売り場の半分にヨドバシカメラが出店する計画が浮上。池袋駅周辺では、家電量販店大手3社が競い合う第2次「池袋家電戦争」の幕が切って落とされました。
SNS映え意識 体験コーナー
「日本を代表する『家電の街』として、魅力のある店を作りたい」(9月)
最初に動いたのは、ヤマダデンキでした。9月に池袋本店を大規模リニューアル。「日本一の売り場」と自信を見せる店内は、来た客がSNSで発信したくなる「体験型」にこだわりました。
店での体験がSNSに投稿されるとそれが拡散され、「店の集客装置」となっているのです。
ヨドバシカメラの大規模な改装計画の第1弾となる西武池袋本店では、化粧品や美容家電などを無料で体験することができます。
ヨドバシカメラが西武池袋本店への本格出店を前に、いち早くオープンさせたのが新業態の「ヨドブルーム」。およそ50のブランドがあり、事前に予約すればエステティシャンの施術が無料で受けられます。
「これまでにヨドバシカメラとしてはない、より体験に特化した商品提案をしていく。この土地で美容商品を購入していた多くの客がいる中で、新しいタッチポイントになれば」
激しさを増す「家電戦争」に街の人からは、次のような声が聞かれました。
「海外の観光客の方がいっぱい来ると思うので、よりにぎわった街になるのかなと」
「いいんじゃないですか。池袋が栄えるということは。店が潰れない程度に価格が安くなってくれたら」
ヨドバシカメラは池袋への出店時期について「まだ言えることはない」と説明していますが、「年内」という情報もあります。
「あまり周りを気にせずに、ビックカメラとしてやっていくべきスタイルや、いい売り場を作れるように準備をしていきたい」
(「グッド!モーニング」2025年11月17日放送分より)









