経済

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2025年11月25日 02:24

『ウナギ』価格高騰の可能性も…国際会議で“規制強化”議論 EU案に日本は反対

『ウナギ』価格高騰の可能性も…国際会議で“規制強化”議論 EU案に日本は反対
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ウナギをめぐって日本とEUが割れています。絶滅の恐れがある希少種の取引規制についての国際会議が始まり、そこにウナギが含まれると価格高騰につながる懸念があります。

日本の食文化に欠かせないウナギ。24日、このウナギの国際取引の規制強化などについて話し合う国際会議が始まりました。ウナギをめぐっては資源保護の観点から、すでに一部の種類に規制がかけられています。

EUなど

今回、EUなどは、二ホンウナギを含む全てのウナギを国際取引の規制対象にすべきと提案しています。生きているものだけでなく、蒲焼など加工品も含めて輸出国側の許可書が必要になるということです。

国内におけるウナギの供給

国内で供給されているウナギ6万トンのうち、輸入が占める割合は7割。その多くが中国産です。

養殖池

日本に多くのウナギを輸出している中国の会社。160の養殖池があり、年間3500トンのウナギを加工できる、かば焼きの製造ラインも導入しています。EUの提案が通った場合、許可書が出なければ輸出できなくなります。

ウナギ加工会社 緑盛食品 徐千恵副社長
ウナギ加工会社 緑盛食品 徐千恵副社長
「非常に心配している。日本への輸出が止まったら調整や対応に時間が必要」

国産だけでなく、中国産のウナギも提供している飲食店。中国産は安く、味も国産に劣らないといいます。

うなぎ処古賀 古賀秀喜店長
うなぎ処古賀 古賀秀喜店長
(Q.仕入れ値が上がる可能性も)
「多少あるかもしれない。『ウナギが食べられなくなるんじゃないか』とか『極端に値上げされるんじゃないか』と思われることが一番怖い」
客

「(価格が上がると)さらに食べづらくなっていく。ちょっと困る」
日本

採決は27日に行われる予定です。日本側は二ホンウナギについて「資源管理は十分で絶滅の恐れはない」などとして規制に反対していて、他の参加国に理解を求め、働き掛ける方針です。

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