JR東日本は交通系カード「Suica」の新たな決済サービスを始めると発表しました。新サービスで私たちの暮らしは、どうお得になるのでしょうか。
Suica“新決済”上限2万円→30万円に
「サービスの名称は『teppay(テッペイ)』です」
JR東日本が決済サービス「teppay」を発表。来年秋から新たにQRコードによる決済にも対応します。さらに2027年春には「PASMO」でも使えるようになります。
デモ画面を見てみると、電車に乗れますし、画面をタップするとコード決済も利用できます。一つのアプリで、さまざまな決済方法が利用できるようになります。
これまでの交通系ICによる決済は上限が2万円。それがQRコード決済で30万円まで引き上がります。さらにオンライン決済に対応し、ネットショッピングも可能に。
そしてほかのキャッシュレス決済のように、ユーザー同士で残高を送りあうこともできるようになります。そのため、交通大手ならではの使い方も!
「子どもが受け取った残高で、チャージ、定期券購入ができる。交通費を現金で渡す必要がなくなる」
導入する際に、わずらわしい手続きがないことも大きな特徴です。
キャッシュレス決済が多様化するなか、目指したのは慣れ親しんだアプリ一つで完結する決済です。
将来「ウォークスルー改札」も
25日、JR東日本が発表した新たなコード決済サービス「teppay」。会見を取材した専門家が注目したのは、交通大手ならではのサービスです。
「地域限定バリュー『バリチケ』という機能が入っている」
「バリチケ」は特定の地域限定で利用できるクーポンやポイントがもらえる機能です。これによって地域限定のお得が加速すると話します。
「鉄道事業者だけに各地域、各自治体と強く連携して、その自治体のみのサービス可能に。個別の自治体が行う割引やキャッシュレス還元事業では、新しい『teppay』が非常に強い武器になる」
さらに、新たに加わる予定の「teppayポイント」にもお得のチャンスがあります。
「こちらは新たに入ってくるコード決済、(事業者として)後発になる。シェアをとるためにキャンペーンが行われるはず、導入キャンペーンはかなりお得になると予想」
JR東日本が見ていたのは、さらなる進化です。
上越新幹線では今月から顔認証改札機の実証実験を開始。事前に顔を登録しておけば、両手がふさがっていても改札を通れます。こうしたウォークスルー改札の実現を今後10年以内に目指しています。
「Suicaは現在は、移動や決済のデバイスだが、生活のデバイスに進化させていこうというのを社内の合言葉にしている」










