今、和食でもすしでもなく日本のラーメンを求め、日本を訪れる外国人が増えています。なぜ、世界中の人が日本のラーメンに魅了されているのか取材しました。
「5日間食べっぱなし」
日本のご当地ラーメンを世界に広めようと、26日に始まったイベント「日本ご当地ラーメン総選挙」。
トッピングの豊富さで個性を出すチームもあれば、栃木県の佐野ラーメンを出す店は伝統的な製麺方法の青竹打ちを実演。イベントには、外国人の姿もたくさん見られました。
スロベニアから来た2人は日本のラーメンが大好きで、ネットでこのイベントを見つけました。
オーストラリアから来た2人も5日間、ほぼ毎日ラーメンを食べたそうです。ラーメンとすしでは、ラーメンが好きと話します。
今年7月に発表された調査によると、昨年度のラーメン店の市場規模は7900億円になる見込みで10年前の1.6倍になりました。
観光庁の去年のインバウンド消費動向調査でも「一番満足した飲食」の項目で、ラーメンはすしより4.4ポイント高くなりました。
とんこつラーメン作り体験
都内の店を訪れると、6人の外国人の姿がありました。自らとんこつスープをどんぶりにそそいだ後、実際に湯切りをし、具材をトッピングして完成です。
とんこつラーメン作りが体験できるこの店、予約は9割以上が外国人です。
「とてもハイクオリティーです」
「(Q.これまでで一番好きな日本料理は?)これです」
おすしの作り方も学べますが、今年は6割以上がラーメン体験を希望しています。
物価高の今年、1月から9月のラーメン店の倒産件数は46件で、去年の同じ時期より2割以上減りました。
年間でも4年ぶりに前年より少なくなる見通しです。
新たな日本食の代表に
外国人観光客人気が上昇している理由はどこにあるのでしょうか?
「価格とか、あとは味が分かりやすい。しょうゆ、塩、味噌、いろんなトッピングがあればもっと味が変わる」
「日本のラーメンの方がおいしい。より独創的」「しかも安い」
「おいしいすしを見つけるのは難しいけど、ラーメンは手の届きやすい値段で、とてもおいしいものが食べられる」
「(日本のラーメンという)文化を体験したいと思っています」
安い価格で楽しめる日本の文化・ラーメンは、すしを超える新たな日本食の代表になりつつあるようです。
(「グッド!モーニング」2025年11月27日放送分より)












