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地方のガス会社が本業以外にも収益の柱を育てようと新規ビジネスに参入しています。埼玉県のガス会社は空き家の管理サービスを行っています。
なぜガス会社が空き家の管理に?
日高都市ガス 宅地建物取引士
増田貴裕氏
「壁、床、異常なし。天窓も異常なし。排水管も水漏れ異常なし」
増田貴裕氏
「壁、床、異常なし。天窓も異常なし。排水管も水漏れ異常なし」
1日、空き家の点検作業をしていたのは、埼玉県日高市に拠点を置く「日高都市ガス」の社員です。
全国の住宅や不動産関連企業が提携するサービス「日本空き家サポート」に加盟し、十数軒の空き家を管理。庭の手入れや清掃、建物の点検などを行っています。
「シャッターの鍵がしまっているか。戸締りしている。こちらも施錠されている。亀裂があるかどうか、雨だれがあるか、すべてチェック」
増田さんは宅地建物取引業の免許も取得しました。管理作業の様子はすべて動画で撮影。依頼者が遠くに住んでいても、動画で空き家の様子を確認することができます。
なぜガス会社が空き家の管理に乗り出したのでしょうか?参入した背景には、高齢化や人口の減少でガス使用量が減っている現状がありました。
全国に180ほどある地方のガス会社。日本ガス協会によると、大手のガス会社と違い、特定の範囲の自治体に供給が限られています。
「何十年前は4人、5人家族でガスを使っていた。少子高齢化を考えた時に、いろんな事業をやることで弊社の事業の活性化にもつながるのかなと」
ガス会社ならではの知見が生きる場面もあります。ガスはもちろん、給湯器や配管などの管理は得意分野です。
「給湯器で一番怖いのが、これからの時期、冬場の凍結で水道管が破裂し水が噴いてしまい、近所に迷惑をかけてしまう。剥がれてたりとか、破損がないかは都市ガス会社の空き家管理として、しっかりチェックしている」
徐々に地域の人にも知られるようになり、手ごたえを感じているということです。
空き家管理だけではなく、物件の買い取りや仲介にも事業を拡大しています。
「社会的問題の解決の一端を担い、新しい人が住んでもらえれば、お金も日高市に入る。日高市が活性化すれば、私どもだけではなくて市全体の企業が潤うような活動を担っていければなと」
(「グッド!モーニング」2025年12月2日放送分より)
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