経済

グッド!モーニング

2025年12月3日 12:33

エッグショックで「加工卵」注目 粉末、カチカチで安定供給 絶品カルボナーラに

エッグショックで「加工卵」注目 粉末、カチカチで安定供給 絶品カルボナーラに
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 クリスマスシーズンを前に卵の需要が高まる中、「エッグショック」の水準を上回る最高値を記録する地域が出てきています。そんな中、サラサラの粉末の卵やカチコチに凍らせた卵が注目されています。

「乾燥卵」にさまざまなメリット

 とろとろの卵と濃厚なチーズの味わいが特徴のパスタの定番メニュー・カルボナーラ。実は、このカルボナーラに“生卵”は使われていないのです。

「エッグショック」に迫る価格に
「エッグショック」に迫る価格に

 長らく「物価の優等生」と言われてきた卵。しかし、最近は「エッグショック」と呼ばれた、おととしの1キロ350円に迫る価格となっています。

 卵を大量に使う飲食店にとっては、死活問題となる卵の高騰。そうした中、こちらの飲食店で大活躍しているのが、常識の殻を破った“ある商品”です。

水に溶かすと、通常の卵と同じように使える
水に溶かすと、通常の卵と同じように使える
Cafe Madu AOYAMA 藤原智康シェフ
「冷凍されている粉末の卵黄ですね。乾燥卵黄になります」

 卵を乾燥させて粉末状にした「乾燥卵」。水に溶かすと、通常の卵と同じように使えます。通販サイトで乾燥全卵は1キロ4000円程度で販売されていて、これは一般的なMサイズの卵、およそ80個分に相当します。

 少し割高ですが、乾燥卵にはさまざまなメリットがあります。

さまざまなメリットがある
さまざまなメリットがある
「状態も安定して、卵を割ってこしたりという作業手間と置くスペース。衛生面が一番大きい。たまに一個ダメな卵が入っているだけで、その何十個割り入れた中にそれが入っちゃうことによって全部パーなので、ものすごいロスになる。安全に衛生的に安心して使える」

 乾燥卵は最長1年半常温保存することができ、保管スペースをとることもありません。卵の価格変動に左右されにくいことも強みです。

「凍結卵」も使用
「凍結卵」も使用

 こちらの店では、乾燥卵のほかに生卵をマイナス18℃の低温で凍らせた「凍結卵」を使ってカルボナーラを提供しています。

 気になるのは、そのお味。番組スタッフが食べてみました。クリーミーで濃厚で、卵のコクがしっかり感じられます。

 藤原シェフは、一般家庭でも乾燥卵の普及が進めば、卵を使った料理やデザートが手軽に作れるようになるのではと話します。

一般家庭でも乾燥卵の普及が進めば…
一般家庭でも乾燥卵の普及が進めば…
「家庭になると小さな小袋で乾燥卵黄が出るようになれば、普通の卵ご飯にプラスするだけで、すごく濃厚な卵ご飯になるかもしれない。あとプリンとかブリュレとか、家庭でもデザートを作りたいなという時に、すぐに作れるんじゃないかな。卵の味の濃いものが作れるので、いろいろな可能性があって、おもしろいんじゃないかな」

(「グッド!モーニング」2025年12月3日放送分より)

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