1
コメの高騰が続くなか、価格が5キロ3000円台の新米が出回り始めました。なぜ急に安くなったのか、そのわけとは。
5kg3000円台が店頭に!なぜ?
コメの高止まりの影響は、季節のイベントにも及んでいました。
置いてあったのは、まさかの「タコス」。コメが高騰していても節分を楽しんでもらおうと、コメを使わない恵方巻が登場していました。
そんな中、国内最大手のコメの卸売会社から衝撃の発言が。
神明ホールディングス 藤尾益雄社長
「我々も予測は立たないですけど、このままいけば(コメの価格が)暴落するのは間違いない」
「我々も予測は立たないですけど、このままいけば(コメの価格が)暴落するのは間違いない」
スーパーのコメの平均価格は5キロあたり4335円と、過去最高値を更新しています。しかし、ここにきて家計の負担が減る兆しがみえてきました。
向かったのは、埼玉県内のスーパー。コメ売り場を見ると、すでに茨城のブランド米「にじのきらめき」の新米が5キロ3986円。この店で最も高いコメより1300円安く、全国平均よりも300円以上お得です。
50代
「やっぱり3000円台だと安いなって感じがします。少しでも安いものをって思っちゃいます」
「やっぱり3000円台だと安いなって感じがします。少しでも安いものをって思っちゃいます」
50代
「4000円以上が主な価格帯だから安いかな。気持ち下がった感じ」
「4000円以上が主な価格帯だから安いかな。気持ち下がった感じ」
なぜ、安く売ることができるのでしょうか。
スーパーマルサン久喜店 小澤清さん
「おコメの特売する予定の商品」
「おコメの特売する予定の商品」
新潟県産コシヒカリの新米は4キロで税抜き3500円台。1カ月前より500円値下げしたといいます。
「この1〜2カ月、非常に(仕入れ値が)下がって。仕入れ値が下がった分だけ値段も売値も下げる」
スーパーでは2カ月ほど前から卸売会社からの仕入れ値が週を追うごとに下がっているといいます。その理由が…。
「精米したけど少し余っていると、そういうものは(卸売会社から)案内が来る。それはもう、ものすごく安く仕入れることができる。大手の場合は大量に仕入れて販売するから、商品の量が足りないと仕入れられない可能性がある」
卸売会社の倉庫には大手に出荷できないコメが余り、結果、中小規模の小売店が安く仕入れられているといいます。
卸売会社に話を聞くと、コメが安くなりはじめているもう一つの理由が見えてきました。
ナカムラ米販 中村貞昭会長
「去年コメが不足したことで値段が上がって、農家がやる気になって。通常より約2割生産量が上がった。コメがだぶついている」
「去年コメが不足したことで値段が上がって、農家がやる気になって。通常より約2割生産量が上がった。コメがだぶついている」
卸売会社の多くは、去年のコメ不足の経験から高値でも大量に仕入れていました。その結果、コメの高騰が続いたことで買い控えが発生。在庫が積み上がる状況だといいます。
「(多くの卸売会社は)さばかないと、銀行の支払いもあるし資金繰りが回らない」
では、コメはいつ、どこまで安くなるのでしょうか?
「(年明けは)物によっては、(5キロ)4000円を切ってくるもの。あと(5キロ)3500円を切ってくるもの。売れないので、仕方なしに出してくる」
卸売会社によると、来年の6月ごろには3500円台も見えてくるということです。
広告







