経済

ABEMA TIMES

2025年12月11日 12:30

過去の風景を撮影できる「レンズがないカメラ」が話題 開発者のきっかけは「取り壊すことになってしまった実家をまた見たいと思った」

過去の風景を撮影できる「レンズがないカメラ」が話題 開発者のきっかけは「取り壊すことになってしまった実家をまた見たいと思った」
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 いま、SNS上で860万回以上閲覧されている“レンズがないカメラ”が注目を集めている。    

【映像】“思い出カメラ”で撮影した風景(実際の映像)

 発明した堀洋祐さんに聞いてみると「これは『思い出カメラ』というもの」として「撮影したい風景の前に立ってカシャって撮影すると、普通のカメラは今この瞬間が撮影できるが、このカメラで撮れるのは“過去の写真”。この場所からかつて見えた写真が撮れるというコンセプトで作ったもの」と語る。

 思い出カメラで景色を撮影すると、ひと昔前の光景が撮れる。実はカメラには位置情報のセンサーが内蔵されており、シャッターを切るとGoogleストリートビューのサービスに自動アクセスされ、その角度、その画角から撮れるであろう過去の風景を見つけてくれるというものだ。

 なぜこのようなカメラを作ったのか。堀さんは「子供の頃、実家を取り壊すことになった。もう実家自体はなくなってしまったけど、もう一回実家の前に立って、カシャって写真を撮ったら、昔の写真が撮れるカメラみたいなものが作れないかなと思って」と説明した。

 商品化も考えたが、現状はシャッターを切る度にグーグルから課金されている状態なのでまだ実現は難しいという。

 堀さんはこれまでにも様々なアイデアグッズを発明してきた。例えば、「みちびきライト」は、これを使うことで夜道を照らす光の中に目的地の方向と距離を示してくれる。さらに「ミエナイトデンワ」は、どんなに遠く離れていても糸電話の位置や方位・姿勢などを計算しコップの底が相手のいる方向と直線で結ばれ、向かい合った状態になったときだけ相手と会話ができるという。

 堀さんは「ドラえもんのひみつ道具ってキャッチー。響きというか、聞いただけでワクワクする。『みちびきライト』はもう完全にドラえもんのひみつ道具っぽい響きにしたところはある」と語った。

 そんな堀さんには今回発明した「思い出カメラ」を使ってやってみたいことがあるという。「実家が実は石川で、昔行ったことがあるような地域も全部焼けて無くなってしまったところもあるので、そういうところにこういうのを持っていき、それをきっかけに何かあたたかい気持ちになってもらえたらいいなと思う」と明かした。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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