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中国外務省が15日、自衛隊の元制服組トップに対し、入国禁止などの制裁措置を課すと発表しました。この日中関係の対立は、パンダ外交にも影響しています。
上野動物園パンダ 来月25日まで
中国外務省報道官
「中国は日本の自衛隊元統合幕僚長・岩崎茂氏が台湾当局の、いわゆる政務顧問に就任することに断固反対し、これについて繰り返し日本側に厳正な抗議を行い、岩崎氏に対して対抗措置を講じました」
「中国は日本の自衛隊元統合幕僚長・岩崎茂氏が台湾当局の、いわゆる政務顧問に就任することに断固反対し、これについて繰り返し日本側に厳正な抗議を行い、岩崎氏に対して対抗措置を講じました」
自衛隊の元統合幕僚長・岩崎茂氏は今年3月、台湾の行政院政務顧問に就任し、中国から批判を浴びていました。
報道官
「中国の内政に深刻に干渉し、中国の主権と領土保全を著しく損なうものだ」
「中国の内政に深刻に干渉し、中国の主権と領土保全を著しく損なうものだ」
中国外務省は「反外国制裁法」に基づき、岩崎氏に対して入国禁止などの制裁措置を通告しました。
日に日に溝が深まっている日中関係。パンダ外交にも暗い影が差しています。
現在、日本国内にいるパンダは、上野動物園のオス「シャオシャオ」とメス「レイレイ」の2頭だけです。上野動物園で生まれたこの双子は、来年2月20日が中国への返還期限でした。
しかし、15日に東京都と上野動物園は、2頭の返還が来年1月下旬に早まる見通しだと明らかにしました。なぜ1カ月前倒しされたのでしょうか。
都の担当者
「返還予定をギリギリで組むと、飛行機が飛ばなかったりすれば遅れてしまう。さらに、日本国内と中国国内で検疫をする必要があり、早めに返還を行う必要がある」
「返還予定をギリギリで組むと、飛行機が飛ばなかったりすれば遅れてしまう。さらに、日本国内と中国国内で検疫をする必要があり、早めに返還を行う必要がある」
日中関係悪化の影響については…。
「もともと1月下旬をめどに動いており、日中関係の悪化は特に関係はない」
2頭が返還されると、1972年以来53年ぶりにパンダが日本からいなくなります。
今後、中国からパンダが貸与される可能性について東京都はこうコメントしています。
「中国野生動物保護協会に申し込んでおり、上野動物園にパンダの貸与をお願いしたいと伝えてはいる。見通しは立っていない」
上野動物園でパンダが見られるのは来月25日まで。パンダの観覧について今月21日までは予約は不要ですが、23日以降は事前にインターネットで予約が必要になります。
(「グッド!モーニング」2025年12月16日放送分より)
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