2
野菜の価格が乱高下するなか、価格が安定し調理もしやすい「冷凍野菜」の市場が拡大しています。なかでも国産の冷凍野菜が支持を広げています。
薬局の食品コーナーにも
ベルトコンベアの上で踊りながら運ばれているのは、マイナス35℃の風が吹き付けられて急速に凍ったホウレンソウです。
天候不順で、価格が高騰することもある生鮮野菜。例えばホウレンソウは直近4カ月の間に価格が倍以上になったこともあります。
そんななか、「比較的価格が安定している」「料理をするのに手軽」という理由から引き合いが増えているのが冷凍野菜です。
冷凍野菜市場は右肩上がりの成長を続けていて、最近はスーパーだけでなく、薬局の食品コーナーにも並ぶようになりました。
コスモス薬品 店舗運営部 森翔一郎さん
「やっぱり市場で(価格が)上がると、お客様の方からは冷凍の方がまだ安心して買えるねと」
「やっぱり市場で(価格が)上がると、お客様の方からは冷凍の方がまだ安心して買えるねと」
これまで冷凍野菜のおよそ9割が外国産でしたが、市場の拡大とともに、国産への関心が高まっています。
購入者(国産) 3人家族(50代)
「(Q.冷凍野菜のどのような点が良い?)すぐ使える。ホウレンソウは味噌汁にも入れるし、揚げナスは麻婆ナスとかにもするし、カボチャも煮つけとかで使うし。子どもが食べる時、国産の方がいいかなと思って」
「(Q.冷凍野菜のどのような点が良い?)すぐ使える。ホウレンソウは味噌汁にも入れるし、揚げナスは麻婆ナスとかにもするし、カボチャも煮つけとかで使うし。子どもが食べる時、国産の方がいいかなと思って」
購入者(国産) 4人家族(40代)
「外国産の土ゴボウの方は口の中に繊維が残る感じだったが、国産の土ゴボウに関しては口の中に残らず、土の香りもして、とてもおいしかったなと感じた」
「外国産の土ゴボウの方は口の中に繊維が残る感じだったが、国産の土ゴボウに関しては口の中に残らず、土の香りもして、とてもおいしかったなと感じた」
広告
調理のポイントは急速解凍
都内のスーパーでも、国産の冷凍野菜の割合を増やしています。ホウレンソウやブロッコリー、カボチャなどおよそ4割が国産です。
コープデリ連合会 木村晴子さん
「味や使い勝手という意味で、おいしい、使いやすいという声をいただくことが多いので。その意味で、国産の冷凍野菜はとても支持されている」
「味や使い勝手という意味で、おいしい、使いやすいという声をいただくことが多いので。その意味で、国産の冷凍野菜はとても支持されている」
国内メーカー独自の加工方法も支持される理由の一つです。宮崎県で冷凍野菜の製造販売を行う企業では…。
イシハラフーズ 石原祥子社長
「工場を起点に半径、車で30分圏内に畑が点在していて、収穫したものを30分圏内で工場に持ち込む。持ち込んだものは葉物であれば、最短2時間で冷凍加工をしてしまう」
「工場を起点に半径、車で30分圏内に畑が点在していて、収穫したものを30分圏内で工場に持ち込む。持ち込んだものは葉物であれば、最短2時間で冷凍加工をしてしまう」
旬の味を閉じ込めるために、1年分をまとめて冷凍。調理しやすいように、量や形も調整します。
「おいしさをそのままに急速冷凍して、ギュッと詰まったものに、冷凍野菜なのでなっていると思う」
東京ドームおよそ57個分の広大な敷地で大量に育てることで、価格の安定にもつなげています。
そんな冷凍野菜をよりおいしく食べるためのコツとは?
「急速冷凍なので、急速解凍していただくのが原則。なので、凍ったままでフライパンで炒めていただいたり、味噌汁の中に入れていただくのが基本となるので。レンジでチンをしてではなく、凍ったままで入れてほしい」
(「グッド!モーニング」2025年12月16日放送分より)
広告






