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あらゆる困りごとを助ける「便利屋」という仕事。高齢化で需要が増しています。年1000万円以上を稼ぐ男性もいます。
依頼はさまざま 火事片づけ
便利屋「あんしん屋」の店長・相川法明さん(64)はこう話します。
「1件目は空き家になってしまっている家」
「草がボーボーに生えてきて、隣の住宅に木の枝が入ってきている。それを切るという仕事をします」
「草がボーボーに生えてきて、隣の住宅に木の枝が入ってきている。それを切るという仕事をします」
相川さんは、東京・あきる野市を中心に26年間、便利屋として働いています。
「(空き家になって)親族が手入れしていたが、親族も高齢になり、手入れが行き届かなくなり依頼を受けた」
黙々と作業を続け、30分ほどで庭はきれいさっぱり!
飛び込んでくる依頼はさまざまです。次に向かう現場は、火事の被害を受けた住宅です。
「ご両親が火事を起こしてしまって、片づけをしなくてはいけない現場。ところが、男手がないということと、ご両親も高齢なので片づけをできない」
去年、65歳以上の高齢者がいる世帯は2760万世帯と、全世帯の半分を超えました。このうち64.5%は高齢者の1人暮らしや夫婦だけで暮らしている世帯で、周囲の手助けが必要になる場面が増えています。
「ここにあるものについては、火にあぶられてすすけたり、消火の時に水浸しになったりしたものなので、全部使うことができない」
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手書きチラシでアピール
煙突の掃除や雪かきにハウスクリーニング。時には「コンサートに一緒に行ってほしい」といった依頼まで、月に数十件こなしていますが、収入は?
「(年収)1000万円を超えたこともありましたね」
便利屋の平均年収は350万円から400万円ほどと言われていますが、相川さんはその3倍近くを稼いでいます。秘けつは、自身の顔写真を載せた「手書きのチラシ」です。
インターネットだけに頼らず高齢者にも目に留まりやすいよう一軒一軒、地道にポスティングを続けています。チラシを受け取った人は…。
「手書きでインパクトある。便利屋さんの写真も見たことあって、どんなものなのかなと思っていたが、ますます安心感持ちました」
相川さんはこう話します。
「本当に皆さん喜んでいただけるので、『ありがとう』の一言がとてもうれしい。これからは私だけが稼ぐのではなくて、社会的貢献というか、高齢者の方に役立つ便利屋なので、(若い世代を)育成していきたい」
(「グッド!モーニング」2025年12月19日放送分より)
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