経済

グッド!モーニング

2025年12月22日 10:18

「フラット35」の限度額を1.5倍の1億2000万円に引き上げへ 住宅価格高騰で

「フラット35」の限度額を1.5倍の1億2000万円に引き上げへ 住宅価格高騰で
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 住宅価格の高騰を受けて、政府は長期固定型の住宅ローン「フラット35」の融資限度額を今の1.5倍にあたる1億2000万円に引き上げる方針を固めたことが分かりました。

日銀が0.75%に利上げ

住宅ローンを検討中(40代)
「『変動金利』で考えてはいるんですけど、これから金利が上がりそうだというところを考えると、『固定』も一部入れたいなと考えている」

 借りるなら「固定」か「変動」かが難しくなっています。

 日銀は19日、政策金利を0.25%引き上げ、0.75%程度にすることを決めました。

 去年3月にマイナス金利政策を解除してから、これで4回目の利上げです。住宅ローンの変動金利には、これが直接効いてきます。

変動金利で借りていた場合は毎月返済額が増える計算
変動金利で借りていた場合は毎月返済額が増える計算

 およそ3年前に4500万円を「変動」で借りたケースでは、毎月の返済額が当初より1万4000円ほど増える計算になります。

 日銀がさらなる利上げも検討するなか、需要が高まっているのが「固定型」の住宅ローンです。

 その代表格である「フラット35」。住宅金融支援機構が民間の金融機関を通じて提供していて、最長35年を「固定金利」で借りることができます。

東京23区の最新新築マンション平均価格は1.5億円超え
東京23区の最新新築マンション平均価格は1.5億円超え

 ただ、不動産経済研究所の調べでは、東京23区の最新の新築マンション平均価格は1億5000万円を超えています。

 現在の「フラット35」で借りられるのは、最大8000万円まで。残りの7000万円以上は頭金として用意する必要がありました。

 そのため、政府は融資限度額を20年ぶりに引き上げ、今の1.5倍の1億2000万円とする方針です。さらに、金利も3年ほどは本来の水準より低く抑えるということです。

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変動と固定どちらを選べば?

住宅ローン比較診断サービス 「モゲチェック」運営 塩澤崇取締役
住宅ローン比較診断サービス 「モゲチェック」運営 塩澤崇取締役

 では今後、住宅ローンはどのように選べばよいのでしょうか?

住宅ローン比較診断サービス
「モゲチェック」運営
塩澤崇取締役

「フラット35は2%ぐらい。変動金利は平均0.75%。この差は日銀の利上げで言うと5回分で、あと4回以上利上げがなされて、それが35年間続くと考えれば、固定金利の方が有利となる。一方で、そこまで行かないんじゃないかと。行ったとしても、またすぐ利下げになると考える方は、変動金利の方が有利となりますので、皆さんご自身がどういった金利シナリオを想定するのか。しっかりとシミュレーションしたうえで、『変動』か『固定』かを選ぶことが重要」

(「グッド!モーニング」2025年12月22日放送分より)

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