個人間でチケットの取引をしたところ、お金を支払ったのにチケットが届かないというトラブルが相次いでいます。特にイベントが増える年始は注意が必要です。
代金振り込みも音沙汰なし
「お金だけ先に取られて、チケットが当日なくて入れなかった。(取引相手と)会えなかったという話は聞いたことがある」
SNSでも…。
「初めてチケット詐欺に遭いました」
警視庁も注意を呼びかけています。SNSで「入手困難なチケットがある」という投稿にメッセージを送ると…。
送金先を案内され、連絡が取れなくなるという手口です。国民生活センターには昨年度だけで606件の相談が寄せられています。
ある歌い手グループのファンで、これまでに100回以上はライブに行っているAさん(10代)。先月29日の解散ライブは、Aさんにとっては特別なものでした。
11月にファンクラブ向けの抽選に外れ、諦めきれなかったAさんがXで「チケットを譲って下さい」と投稿すると、Bという人物から反応がありました。B氏のXを見てみると。
【求】求む 振込後郵送可能な方、連絡先交換
当てはまる方DMいただけると幸いです!
この投稿を見たAさんはB氏に対してメッセージを送ります。
4分後に返信があり、LINEでやり取りを進めることに。
その後、B氏から送金先としてメガバンクの口座番号を指定されました。チケットの定価3万5000円と手数料など1260円を合わせた3万6260円を提示され、すぐに振り込みました。最初のメッセージから振り込むまでわずか33分でした。
そしてB氏から「発券は12月21日になるため、そこから郵送を考えている。その付近にまたご連絡する形でお願いしたい」とメッセージがあり、この日のやりとりは終わりました。
迫るライブ 催促も無視
「最初の頃は迅速な感じで対応してもらっていたので、大丈夫そうかなと思っていた」
チケットを1カ月の間、心待ちにしていたAさん。しかし発券日の先月21日になっても音沙汰がありません。
たまりかねたAさんはLINEでこのように訴えます。
それでもB氏から返事はなく、Xのダイレクトメッセージを含めて7回催促すると、ようやく連絡がありました。
「そもそも2枚貰うという話が知り合いの勘違いで通っていなかったみたいでチケットを譲ってしまったと言われ、結果的に私も参加できなくなってしまいました」
「本当に本当に申し訳ないのですが、チケット代を返金させていただきます。詐欺ではありませんので、お口座をお伝えいただけましたら今週中に返金させていただきます。(Aさんに)何を言われてしまうか分からずご連絡ができなくなってしまったというのが正直なところで勝手なことを言っているのは重々承知しております。本当に申し訳ありません」
これに対しAさんは。
B氏は2日後の25日15時までに「必ず全額振り込みをします。それを過ぎましたら詐欺認定してください」と詐欺ではないと強調。
Aさんから改めて早く返金するよう求められると「25日とは言わず24日の14時までに必ずお支払するので、それでは難しいでしょうか」と翌日返金すること約束しました。
しかし24日にも返金されることはなく、Aさんは警察に被害を相談しました。
半数がトラブル経験…SNSでの転売チケット購入
すると25日、このインタビューの数時間後、B氏から動きが。
PayPayでの返金でいいかと確認があり、午後10時42分、3万6260円が返金されました。
「ホテルとか交通機関とか予約してたから、ないならないでキャンセルしたりとかしないといけなかった。とにかく早く無理なら無理で言ってくれたらよかった」
番組は、B氏に期日までに返金しなかった理由を聞きました。
Aさんに対しては。
大手チケット会社の調べによると、全国のライブ、フェス、イベントのチケット購入経験者1200人中36%が、SNS経由で転売チケットの購入や検討をしています。
実際に購入した人や購入を検討した人のおよそ5割近くが、取引中にトラブルを経験しています。
弁護士「証拠をしっかり確保して…」
チケット転売に詳しく、自身もアイドルの推し活をしている松下真由美弁護士はこのように話します。
「(詐欺罪に認定された場合)法定刑は10年以下の拘禁刑。SNSでの取引は相手が特定できないことや、素直に返すような相手かなど取り返すのは結構大変。相手とのやり取りや相手のアカウントなど、手元にある証拠をしっかり確保して、警察に相談する」
(「グッド!モーニング」2026年1月9日放送分より)









