生命保険大手の「プルデンシャル生命」が、500人以上の顧客から31億円を不適切に得ていたと明らかにしました。社員と元社員、106人の関与が社内調査で判明しました。
社員ら100人が関与
「2024年8月より、お客さまに対して不審な金銭取り扱い等の有無の確認を行ってまいりました。その結果、複数の不適切な事案が判明いたしました」
16日、突如、来月1日付での退任を発表したのは、外資系生命保険会社「プルデンシャル生命」の間原寛社長です。
「社員にしか買えない株があり、絶対利益が出て元本は保証するからお金を預けてくれないか」(調査結果から)
16日に内部調査の結果として公表されたのは、社員らが顧客から金銭をだまし取るなどしていた事実。社員と元社員合わせて106人が、500人以上の顧客から、およそ31億円を不適切に得ていました。
生命保険の契約者に対し、投資話を持ちかけ返金しないケースも発覚しています。
「自分は資産運用の専門家であり、投資で資産を築いた実績がある。自身へ金銭を預託すれば元本が減るリスクを負うことなく、高配当を得ることができる」(調査結果から)
2000万円被害告白
番組が16日に取材したのは、数年前にプルデンシャルの社員から2000万円をだまし取られたと主張するAさんです。
「プルデンシャルの営業担当は、もともと前、職場で知っている人だった。顔見知り(元同僚)の営業担当から投資案件を持ちかけられて」
Aさんは、プルデンシャルに転職した元同僚にお願いされ高額な保険を契約。必要な保険料を投資で稼ぐことを提案され、支払った2000万円が現在も返ってきていません。
Aさんの事案は、会社で調査することになりましたが、調査中に元同僚が亡くなってしまいます。Aさんは、返金を求めて、やむなくプルデンシャルを提訴しましたが、会社側への責任までは問えないと敗訴しました。
プルデンシャルにこうした事案があるか確認すると、「個別事案についての回答はできない」としています。
「会社に金銭渡ってない」
今回の調査結果によると、34年にわたって顧客から不適切に集めた約31億円のうち、弁済できているのは7億9000万円程度で、およそ23億円は返金されていません。
こうした事態を招いた理由として、プルデンシャルは営業管理職の適切な管理が行われていなかったことや、契約すればするほど給料が上がる報酬体系に問題があったと説明しています。
「社員がお客様から得た金銭は、社員が個人的に受け取っていたものです。会社に金銭が渡っていた事実はありません」
今回の不祥事に、専門家はこう話します。
「『これは必ず値上げするので価値が上がる』『金を入れた方がいい』とか『必ずもうかる』という断定的な表現で勧誘したケースだと違法になると考えられる。実態のない投資商品を紹介したり、そういうことがあるようなら詐欺罪。あるいは勧誘した商品の内容や、勧誘の仕方によっては金融商品取引法違反ということが考えられる」
(2026年1月17日放送分より)







