長野県南部にある阿智村にたくさんの人が集まっています。お目当ては日本一の星空です。
極寒でも大行列 お目当ては…
長野県南部、人口およそ5800人の阿智村。この小さな村にあるのが昼神温泉郷です。美肌の湯として知られる人気の温泉地ですが…温泉街のど真ん中に天文台?
「冬の方が(星が)もっとくっきりしてて、一緒に行きたいねって言って誘ってきました」
「岐阜からきました。名古屋からここまで3時間」
「高速バスに乗ってきました」
皆さんのお目当ては“日本一”といわれる星空。
2006年、環境省が阿智村を「星の観測に適した場所」の第1位に認定。これをきっかけに村の観光局が「日本一の星空」を鑑賞できるナイトツアーを立ち上げると、これが今や大人気に!
マイナス3℃…極寒でも大行列
一体、日本一の星空とはどんなものなのでしょうか?
温泉郷から車で15分の場所にあるスキー場が星空を見学できる会場。山頂へと向かうゴンドラ乗り場には、長い行列が外までできています。
この時の気温はおよそ1℃、一時行列は100人近くまで伸びていました。
ゴンドラに揺られること15分。標高およそ1400メートルの山頂に到着。寒さは当然、ふもとより厳しくなり、手元の気温はマイナス3℃を示していました。
会場に到着した人たちの多くは、照明が消えるライトダウンの時間まで屋内で待機します。
石川県から来た男性は、この日、愛知県に住む彼女が誕生日ということで日本一の星空をプレゼント。フード付きのロングコートで防寒対策ばっちりの2人。
会場のゲレンデに向かう2人。保温のため銀マットを敷いて2人並んで寝転がり、ライトダウンの時間を待ちます。
この日は、風が強く気温はさらに低く感じますが、足をあらわにした姿で極寒の会場へと向かう人や、さらにショートパンツに薄いタイツをはいた女性もいます。
極寒の中でも多くの人が訪れていますが、山頂の天気は変わりやすく、確実に星が見られるかどうかはその瞬間までは分かりません。
「去年も一回来たんですけど曇っちゃって、あんまり見られなくて、もう一回行きたいねって話していて、リベンジしようと思って来ました」
過去、同じ時期にこの場所を訪れたというカップル。今夜こそは…と美しい星空に期待が高まります。
ついにライトダウン!上空は…
会場では、人々が次から次へと場所取りを始めます。
「もうライトダウンしちゃう?」
ライトダウンまで残り数分にもかかわらず、トイレに行くカップル。戻ってきて会場へ向かうと…。
残り数十秒、2人は時間ギリギリで間に合いました。
「お待たせしました。ライトダウンとなります」
「3、2、1」
澄み切った冬の夜空に輝く無数の星。この日は新月に近く、月明りがほとんどなく絶好の観賞日和。
満天の星空の中、ひときわ存在感を放っているのはオリオン座。中でも最も明るく輝くのがベテルギウスです。
360度、包み込むように広がる星の海は、まるで天然のプラネタリウム。これが「日本一の星空」です。
「(Q.星を見てどう思った?)こんな星を1月に見られたので、良い『スター』トになると思ったので…」
「2時間かけて来たかいがあった。全然、寒さなんて忘れるくらいきれいでした」
彼女が誕生日だという、防寒対策バッチリのカップルは…。
「喜んでもらってよかったです」
さらに、外国人の姿もありました。
「ずっと星空観察をしてみたいと思っていて、インターネットで調べたら、阿智村が日本で『星を見るのに最適な場所の一つ』だと知って来た」
「本当に素晴らしい体験でした」
露天風呂から天の川 温泉街に変化
会場のふもとにある温泉郷でも、「日本一の星空が見える村」になって以来、ある変化があったといいます。
「やっぱりロマンなんですね。星空って。特に若いカップルだとか、お客様の層が増えた」
旅館自慢の露天風呂では、夜になると、条件がそろえば天の川が見えるほどの絶景。満天の星空を楽しむことができると言います。
さらに…。
「日本国内の方はもちろんなんですけど、海外の方にも、この星を見てみたいということで少しずつですけど、お越しいただけるようになっております」
今の時期が、星空を一番きれいに見られるおすすめの季節だといいます。
(2026年1月19日放送分より)











