農林水産省が20日に卵の最新価格を発表し、6カ月連続で300円を超えました。ところで、この卵の価格は一体、誰が決めているのでしょうか。
高騰6カ月連続300円超
スーパーで卵を手に取り、漏れるのはこんな言葉です。
「今からもう何年も前ですけど、『物価の優等生』と言われていたころとは全然違いますよね、値段が」
「300円前後になっちゃいましたね。200円前後で買えていたもので。今すごく高くなっちゃったのでだんだん遠ざかっちゃいます」
農林水産省が発表した卵1パックの価格は306円。去年8月から6カ月連続で300円を超えています。5年前より100円ほど高くなっている今、スーパーでは高級卵が売れているといいます。
「高い卵は基本そんなに値動きがないので、(通常卵が)高くなると、高級卵がよく売れる」
もちろん、小売店も値上げがしたいわけではありません。
「(仕入れ)価格に合わせて、都度、店頭価格も調整している。(仕入れ価格は)基本的には今週の価格はいくらという形。お店で決めているわけではない。交渉はしますが、今度は卸売業者が赤字になってもお互いに潰れてしまう。バランスのとれた価格でいかせていただいている」
「2倍になっていて頭が痛い」
ごはんに卵が絡み、パラパラに仕上がるチャーハン。一日100個以上の卵を使う中華料理店でも頭を抱える事態に。
「絶対になくてはならない食材。数年前から比べて2倍になっていて頭が痛い」
10円単位の値上げに比べて、ランチタイムには卵料理を出す頻度を減らして対応しているといいますが…。
飲食店でも業者から提示された価格で卵を仕入れていました。
価格、誰が決めている?
卵に詳しい専門家に聞きました。
「競りではない。担当者が“えいや”で決めている」
水産物や野菜などは市場に集められ、業者による競りで価格が決まることが多いですが、卵はそうではありません。
信岡さんによると、卵業界には価格の基準を決める“担当者”の存在があるというのです。
そもそも卵の価格は季節によっても大きく変動します。
「典型的なのは月見商戦というのが8月下旬からスタートして9月、10月頭まである。10月、11月ごろからは年末のクリスマスケーキやおせち料理の需要も出てきますので、おでんも本格化する。そういった需要が増えてくることで(卵が)一番高いのが12月」
季節の事情に加えて、鳥インフルエンザによる卵の供給不足や餌(えさ)代の高騰が価格に反映され、今の卵高騰にもつながっています。
こうした情報を統合して“基準”となる価格を発表しているのが…。
生産者から卵を買い付け、小売店や飲食店などに卸す流通の役割を担う「JA全農たまご」。毎日、卸売価格を発表していますが、取り扱っているのは卵全体の15%程度です。
それでも、他の業者が価格を決める時に「JA全農たまご」の相場情報を参考にするといいます。
「その価格はJA全農たまごが“えいや”で(毎日)公表しているが、あくまで指標」
“高騰”いつまで?
では、卵の高騰はいつまで続くのでしょうか。
価格が落ち着くのは夏ごろだということです。
(2026年1月20日放送分より)








