コメの価格が平均5キロ4000円を超える中、東京・新大久保ではこの頃、国産米を5キロ2300円という破格の金額で売る店が現れています。白く濁り、黒い粒も混ざるコメについて、番組が調査しました。
食材店に飛び込み営業
5キロ2500円、10キロ4600円と安すぎるコメが、次々と店に持ち込まれています。
「だいたい1カ月、2カ月くらいかな。いろんな会社がこの店にコメ欲しいですかと(飛び込みで)聞いてきますが、その時もしよかったら買っていますね」
安すぎるコメは何なのでしょうか。追跡しました。
白濁&小粒“食品表示なし”
農水省によると、スーパーのコメの平均販売価格は5キロ4267円。4カ月連続で4000円を超え、価格は高止まりしています。
番組は、多国籍の街・新大久保に向かいました。
国産米を扱う5店舗を調査すると、最も高かったコメでも10キロ6000円。最も安かったのは10キロ4590円で、5キロあたりおよそ2300円と破格です。
アジア食材店Aで売られていた、最高値10キロ6000円のコシヒカリ。白く濁り、小さな粒が目立っています。食品表示の欄はスカスカです。
「(産地や)産年、精米時期、販売者、表示が抜けています。表示義務違反なので、販売してはいけないということ」
食品表示には「単一原料米」とあります。
これは、コシヒカリやあきたこまちなど1つの品種を100%使用しているコメで、主に銘柄米と呼ばれるもの。産地・品種など6項目の記載が必要ですが「コシヒカリ」としか印字されていません。
一方、アジア食材店Bで売られていた、最安値10キロ4590円のコメ。
「複数原料米」と書かれています。品種などが異なる複数のコメを混ぜたブレンド米のことです。白く変色したものも多く、中には黒いコメも混ざっています。
食品表示については…。
「国内産で10割ですから、これは問題ないのですが、精米時期というのが、この表示を見る限り出ていないので、表示していなければ違反ということになりますね」
業者説明「カメムシなめた」
販売者の欄に書かれていた茨城県内の業者に話を聞きました。
「このコメはカメムシがなめてしまったようなコメや、水分過多のコメなど、三等米やそれ以下のものを合わせています。業務用で使うと言っていたので販売しました。販売する際には精米時期を表示するように伝えています」
業者によると、本来はおかゆ用などに使われるコメで、外食で余ったものが新大久保に流れたのではないかといいます。
食品表示が守られず、どんなコメか分からないものがある一方で、こちらの10キロ5800円のコメは…。
「これは精米時期が表示されていますね。26年1月上旬ということで、これは問題ないですね」
表示に問題はありませんでしたが、調査した中でも、白濁したコメが多く、黒いものや、粒が欠けているものも目立っていました。
食品表示にあった、埼玉県内の卸売業者を直撃しました。
「国内で仕入れました。コシヒカリのように良いコメではありません。スパイスとセット売りすることで、価格を抑えることができています」
4回研いでも濁りとれず…
販売業者自ら「良いコメではない」と言い切るコメ。どのようなものか、プロに見てもらいました。
「見た目でいうと、かなり質は悪いですね。割れている、不ぞろい、あとは白い。(黒いコメは)カメムシという虫が吸ってしまった傷痕」
袋を開けてみました。
触ってみても…。
通常4回ほどで研ぎ終わるはずが、4回研いでも濁りはとれず。追加でもう1度すすいでから、炊きたてを番組スタッフが食べてみました。
水を含んだ感じがして、少しベタっとした食感です。コメの甘みをほのかに感じる程度です。
「コメの粒感はほぼ感じない。口の中でコメが残ってしまって、のどを通らない。食べにくいコメですね」
西島さんによると、古くて質が悪いブレンド米ではないかということです。
(2026年1月23日放送分より)













