引っ越しなどのため、荷物を整理すると不要品が出てきますが、それが今、意外な価値がつく時代になっています。メイド・イン・ジャパンではなく「ユーズド・イン・ジャパン」として、日本の中古品が東南アジアを中心に人気となっているということです。
「丁寧に扱われている」
午前8時過ぎ、トラックが次々と倉庫の前に停車します。埼玉県の倉庫で始まったのは、ソファや冷蔵庫、ぬいぐるみまで、あらゆる中古品を競り合うオークションです。
倉庫内にはおよそ3万点が並びます。この日の参加者は120人。その4分の1が、外国人のバイヤーです。次々と競り落としていくのは、タイからきたというバイヤー。
「日本のものはタイでとても人気です。品質が良くて、さらにかわいいので、見れば見るほど探したくなります」
同行していたのは、タイで人気の日本製中古品店のオーナー。「サムライ」と名付けられた店の様子を見せてもらうと、開店と同時に店内に駆け込む人々。棚には、古い食器や調理器具、衣服や小さなおもちゃにいたるまで、日本の中古品がびっしりと並び、タイの人たちが次々と手に取っていきます。
日本で買い付けた中古品が、なぜここまで人気なのでしょうか。
小林一平代表
「“ユーズドインジャパン”という言い方をしていますけれども、丁寧に扱われているとか、アニメのグッズのようなものとか、ジャパンブランドみたいなものが、インパクトとして大きい」
日本で使われた中古品=「ユーズドインジャパン」は、東南アジアを中心にブランド化しているといいます。
コケシ「すごくかわいい」
この日は、タイとアラブ首長国連邦に日本の中古品を輸出している、パキスタン出身のバイヤーの姿も。
スマートフォンをにらみながら、真剣な表情でオークションに臨みます。
こちらの企業は、2年前にオークション形式を導入。取引の実績がある国は71カ国に上ります。
意外なものが人気になる場合も…。
「例えば『コケシ』みたいなものとか。どうもこうもしようないものかなと思っていたんですが、ヨーロッパに持っていったら『すごくかわいい』と言われていると。場所が変わると、価値も変わるんだと」
「意外と売れる」ものも
中には、こんなマニアックな商品まで。
「売れそうなのがこの辺の『軍事郵便』とかこういう系が。何が売れるか分からないんですけど」
使い方は分かりませんが、海外では日本のアンティークが人気だということで、解体前の家から持ちこまれていました。
「いわゆる不要品となってしまったものでも、海外に持っていけば、それが価値あるものとして扱われる。そういったものをつないでいくのが、我々が常に続けている価値創造のパターン」
2021年製の洗濯機は、競り合いの結果1万6000円に。この日バイヤーの手に渡った商品は1450点。およそ2400万円の取引が成立しました。
月に5回、ジャンルごとに商品が並ぶこのオークション。これから迎える春の引っ越しシーズン。不要だと思ったものでも「意外と売れる」ことがあるため、出品を考えてみるのも良さそうです。
(2026年1月29日放送分より)






