経済

ABEMA TIMES

2026年2月12日 12:00

「2位じゃダメなんです」山形vs新潟 ラーメン日本一をかけた仁義なき戦い カプセルトイや子供のラーメン無料など様々な取り組み

「2位じゃダメなんです」山形vs新潟 ラーメン日本一をかけた仁義なき戦い カプセルトイや子供のラーメン無料など様々な取り組み
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 総務省が発表した2025年家計調査で、ラーメン支出額日本一に輝いた山形市。その支出額は、1世帯あたり2万5102円と過去最高額を更新。2位の新潟市に6000円以上も差をつけ、見事4連覇を達成した。

【映像】山形が誇る「冷やしラーメン」(実際の映像)

 山形ラーメンといえば、代表的なのは醤油ベースであっさりスープの「昔ながらの中華そば」スタイル。客人がくるとラーメンの出前でもてなすというほどの「ラーメン王国」。一方、惜しくも2位となったのは新潟市。実は山形市4連覇の裏で、4年連続2位に甘んじている。

 新潟市観光推進課・主幹の真田俊之氏に「2位じゃだめなんですか?」と聞くと、「2位じゃダメなんですね、やっぱり。山形市の背中をずっと追いかけて、できれば追い越したいと思っている」と語る。

 追われる側の山形市にも話を聞いた。「まだしばらく明け渡すつもりはありませんか?」と聞くと、山形市商工観光部ブランド戦略課・課長補佐の樋口修氏は「しばらくというか、ずっと明け渡すつもりはない」と答えた。

 一体、なぜ山形市と新潟市はこれほどまで熱くラーメン日本一の座を賭け、争っているのか。取材してみると、そのきっかけが判明した。

 2021年、ラーメン支出額で山形市は2位に転落。樋口氏は「衝撃でしたね、やっぱり。普通に日本一と思ってましたから」と振り返る。それまで、ラーメン支出額8年連続日本一だった山形市をおさえ、新潟市がトップになったのだ。

 新潟のラーメン店主は、当時をこう振り返る。「そこで新潟ラーメン熱が上がりまして、みんなで新潟ラーメン盛り上げようよ!みたいなのがあった」(MENYA ISSHOW GROUP代表の小泉翔太氏)

 山形のらーめん め組店主・寒河江洸氏は「負けてしまったことによって火がついて、『絶対負けられない』みたいな意地が出てきて。やっぱり、勝たなければいけない使命感はあるのかなと」と話す。

 ラーメン日本一奪還を目指し、地元のラーメン店主らで「ラーメンの聖地、山形市を創る協議会」を結成。市内のラーメン店を検索するポータルサイト「#推しメン やまがた」を設立した。さらに、表にはラーメンの写真、裏には「お会計から100円引き」や「大盛り無料」など様々な特典が付いたキーホルダーをカプセルトイで販売した。

 そして翌年、その努力のかいあって、1位に返り咲き。王者は勝因についてこう語る。「本当に山形市の皆様のラーメンに対しての愛だと思う。常連のお客様が、去年1年間で318杯食べたって言ってました」(寒河江氏)

 しかし、ここでも新潟は負けていない。「僕の中で『2位でいい』と思っていて。2位って“挑戦者”じゃないですか。むしろ世界行くんじゃないか?みたいな。新潟のラーメンが山形を越して、もっと違うところに行くんじゃないかっていうワクワク感」(小泉氏)

 ちなみに、奪還に向けた秘策を聞いてみると、小泉氏は「全国的にも初めての試みなんじゃないかなと思うんですけど、お子様ラーメンを無料で提供するというプロジェクトを」と話し、大人ラーメン1杯につき、こどもラーメン1杯が無料になるキャンペーンを実施することを紹介した。

 さらに、新潟県の真田氏は「山形市が強いのは夏になっても消費力があまり落ちない。なぜかというと、冷やしラーメンというものがあるから」と分析する。

 山形市の名物“冷やしラーメン”。暑い夏には、ラーメンの消費が落ちがち。しかし、山形市は“冷やしラーメン”のおかげで夏でも消費量が落ちにくいという。事実、2025年10月、11月、12月だけでいうと山形市よりも新潟市の方がラーメン支出額は上。

「(新潟でも)夏のメニューをやるとか何かキャンペーンをやるとか、来年に向けてやっていけるのではないかと思っている。もしまた来年、寒い時期は新潟のものなのであれば、夏を制すれば新潟にも十分勝ち目がある」(真田氏)

 夏を制するものは、ラーメン界を制するのか。1位奪還に向けらーめん推進の特別予算もつけたという。

 真田氏は「昨年度1400万円、今年度は900万円の予算をラーメン単独の予算として初めてつけた」と話す。「それはどういう使い道になるんですか?」と聞くと、「まずラーメンのガイドブックと、ネットで紹介するサイトを作った。それとカプセルトイですね」と回答。

 ラーメンを紹介するサイトとカプセルトイは、山形市が先にやったものではないのか。真田氏は「パクってはいないですけど、勉強させていただきました」と答えた。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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