経済

グッド!モーニング

2026年2月19日 12:09

免許いらない電気自動車「高齢者の足を支えたい」返納後も利用可 町工場と大学タッグ

免許いらない電気自動車「高齢者の足を支えたい」返納後も利用可 町工場と大学タッグ
広告
2

 自動車の運転免許の返納をためらう高齢者も多い中、返納後に気軽に利用できる移動手段を作りたいと、町工場と大学がタッグを組みました。

1回の充電で20キロ走行

 幅60センチのコンパクトな車体。カーブも曲がりやすく、小回りがききます。西川精機製作所と日本大学が共同開発した「電気自動車」です。

 外から見ると少し狭そうに感じたのですが、実際に乗ってみると、1人で乗る分には圧迫感もなく快適です。

座席の後ろには荷物が置けるスペースも
座席の後ろには荷物が置けるスペースも

 この電気自動車は1人乗りタイプで、座席の後ろには荷物が置けます。

 運転席にはハンドルが付いていて、車体の側面は大きな窓で覆われています。音が静かで、住宅街や病院付近での利用がしやすくなっています。

 開発に携わった日本大学理工学部の入江寿弘教授は、次のように話します。

日本大学理工学部の入江寿弘教授
日本大学理工学部の入江寿弘教授
「シニアカーだと屋根はないかたちで、雨の日は出にくいとか制限がある。このように全体が覆われていると、安心感もあると思う」

 1回の充電でおよそ20キロの走行が可能です。歩道では時速6キロ、車道では時速20キロまでのスピードで走ることができます。

 開発のきっかけは、超高齢社会に対する社長の思いにありました。

超高齢社会に対する社長の思い
超高齢社会に対する社長の思い
西川精機製作所 西川喜久社長
「(超高齢社会を)ここ数年、すごくひしひしと感じている。このモビリティーはそういう方々にぜひ使っていただきたい」
広告

「新たな選択肢」となるか

運転免許の自主返納数の推移
運転免許の自主返納数の推移

 免許返納数の推移を見ると、2019年の60万件をピークに、おととしには42万件とおよそ3割減少していて、進んでいない現状があります。

 運転手不足から路線バスの廃止など、公共交通機関の減少は今後も進むことが予想されています。

 少しでも気軽に利用できる「足」を作りたいと開発したこの車。気になる値段は…。

気軽に利用できる「足」を作りたいと開発
気軽に利用できる「足」を作りたいと開発
西川社長
「軽自動車以下、アシスト自転車以上、そういうせめぎ合いになる」

 免許返納後の「新たな選択肢」となるのでしょうか。去年、免許を返納したという70代の女性は、「便利でいい。雨の日とか、そういう時は(乗ってみたい)」と話します。

免許持ち 60代
「都会の中だと(車がなくても)なんとかなるじゃないですか。田舎のほうこそ、こういうのが必要」

 西川社長は工場のある都内から全国へ徐々に広げていきたいと意気込みます。

「東京都から日本全国に波及していければ」
「東京都から日本全国に波及していければ」
「最初に地元の東京・江戸川区の皆さんに知っていただきながら、随時、東京都から日本全国に波及していければいいなと思う」

(2026年2月19日放送分より)

広告