経済

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2026年2月24日 15:08

カプセルトイは世界中で大人気 原点を知る町工場 10円ガムから進化 日本上陸60周年

カプセルトイは世界中で大人気 原点を知る町工場 10円ガムから進化 日本上陸60周年
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 今や子どもから大人まで大人気となっているカプセルトイ。番組では、世界中に人気が広がる原点を知る町工場を取材した。

急拡大カプセルトイ市場

 カプセルトイの日本上陸から60周年を記念して行われているイベント「ガチャガチャ展 in 六本木」で、各メーカーが持ち寄った33のカプセルトイから大賞が選ばれた。

うちの子のけだまだま
うちの子のけだまだま

 大賞を受賞したカプセルトイは「うちの子のけだまだま」。大好きな飼い猫の毛玉を入れて、持ち歩いたり飾ったりできるというものだ。

 近年、急拡大しているというカプセルトイ市場。日本カプセルトイ協会によると、2022年度にはおよそ720億円だった市場規模が、2024年度はおよそ1410億円とおよそ2倍になった。

20代
「新発売は基本SNSでチェックしていて。はまっていた時は、1回で5000〜6000円やった。家に飾るかバッグに付けています」
30代
「めじるしアクセサリー、傘に付ける。欲しいのが出るまで回していたら10個ぐらいに」
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「国産で作っていきたい」

 番組はカプセルトイを作っている町工場を取材した。

ケーズワークス 現在は販売機の製造が中心
ケーズワークス 現在は販売機の製造が中心

 埼玉県吉川市にあるケーズワークス。カプセルトイを50年以上作ってきた会社の製造部門を、代表の切東弘幸さんが10年前に引き継いだ。現在は販売機の製造が中心となっている。

 製造工程は手作業も多く、コインの投入口だけでも15種類以上の部品を1つ1つ組み立てていく。

ポッピンアイ
ポッピンアイ

 以前製造していた懐かしいカプセルトイの「ポッピンアイ」を見せてくれた。

肉球アンブレラハンガー
肉球アンブレラハンガー

 さらに、気になるものを発見。これは輪の中に傘を入れると、猫の肉球の部分が滑り止めになる「肉球アンブレラハンガー」だ。実際に試してみると、止まった!

 ここ数年は、コストがかからない中国製のおもちゃが主流になってきているという。

代表の切東弘幸さん
代表の切東弘幸さん
「自分たちで中身も機械も作って、それが世に出ることがやっぱり一番うれしいことなので、国産で作っていきたい」
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10円ガムから進化を続ける

カプセルトイの歴史
カプセルトイの歴史

 子どものころから、そして今や大人になっても私たちを楽しませてくれているカプセルトイだが、その歴史を振り返っていく。

 カプセルトイの原形はアメリカで生まれて、およそ60年前の1965年(昭和40年)に初めて日本に輸入された。当時はおもちゃではなく、10円のガムが買えたという。

 高度経済成長期には駄菓子店や文房具店などに設置され、10円や20円で買える乗り物やロボットの形をしたプラスチックのおもちゃがたちまち人気となった。

スーパーカー消しゴムは小学生に大ヒット
スーパーカー消しゴムは小学生に大ヒット

 特に、1970年代後半に発売されたスーパーカー消しゴムは、小学生の間で大ヒットとなった。その後、ヒーローキャラクターものなどが人気になった。

 さらに、2012年に爆発的にヒットしたのがコップのフチ子シリーズ。スマートフォンが普及し始めたこともあり、コップなどの縁に乗せた写真がSNSで人気を集め、シリーズ累計出荷数なんと2000万個を超えたそうだ。

赤の他人の証明写真が人気

「野菜袋」シリーズ
「野菜袋」シリーズ

 このように進化をし続けてきたカプセルトイだが、今はダイコンを入れる専用のエコバッグも登場。「野菜袋」シリーズは、ニラが入るものやハクサイ、キャベツ専用のものもある。

 開発した会社によると、大きかったり形が特殊だったりといった理由で、かさばって持ち運びづらい野菜をしまえる専用の袋があれば、便利ではないかというアイデアから開発に至ったそうだ。

赤の他人の証明写真
赤の他人の証明写真

 ユニークな商品は他にもある。なんと、一般の人の証明写真。その名も「赤の他人の証明写真」という。

 初めは知り合いの人で開発されたということだが、2022年に販売したところ、若い女性の間で大人気となった。累計販売数50万個以上。ちなみに、これまでに700人以上が写真を提供している。

 また、赤の他人のお見合い写真や赤の他人の卒業写真、赤の他人の履歴書もあり、人気なのだそうだ。

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1000円超洋服の展開も模索

70カ国に展開
70カ国に展開

 そして、このカプセルトイの魅力は、世界にも広がり続けている。

 日本ガチャガチャ協会によると、最近では海外に進出する企業も増えているという。分かっているだけで、70カ国に展開しているそうだ。

 特に紙幣文化の欧米ではなく、コイン文化のある中国や韓国などのアジアで専門店が増えているそうだ。

 国によっては紙幣をメダルに交換したり、キャッシュレス化をしてカプセルトイの販売機を回せるように工夫されている。

今後の展望について
今後の展望について

 今後の展望について、日本ガチャガチャ協会の小野尾勝彦代表理事は「カプセルトイは時代を映す鏡。今後は東京国立博物館にこのカプセルトイの文化を紹介するコーナーを作れたら」と話している。

 ちなみに、今後は1000円を超えるような洋服などの展開も模索していきたいという。

(2026年2月19日放送分より)

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