国産タマネギの価格が平年と比べて6割以上高騰しています。そこで注目されているのが、タマネギの端材を使った環境にも優しい乾燥タマネギです。
香り成分が最大135倍に
羽田空港第2ターミナルの出発ロビーにある、焼きカレーパンの専門店「コナとスパイス」。11種類の本格スパイスが薫るカレーパンを求めて、出発前の乗客が次々とやってきます。
外はサクッ!中はもっちりとした食感の生地には、3種類の辛さから選べる本格的なカレーがぎっしりと入っています。
カレーパングランプリで金賞を受賞したこともある名店ですが、去年、カレーに使用するタマネギを飴色に炒めたタマネギから、タマネギの端材を乾燥させた新素材「タマネギぐるりこ」に変えるリニューアルを行いました。
宮本吾一CCO
「(廃棄予定の食材を有効活用する)アップサイクルの取り組みに共感して使用し始めた。香りも良くなるし、作業工程も省略することができた。タマネギの仕入れとタマネギの製造に対しての労務コストを省略することができた」
驚くのは、その旨味と香りです。一般的な乾燥オニオンパウダーと比べると、香り成分が最大135倍にもなるため香りを落とさず、タマネギの使用量を10分の1に減らすことができました。
さらに、生のタマネギを飴色になるまで炒める時間や手間もかからず、コストの削減にも役立っています。
「社会課題おいしく解決」
なぜ、香り成分を高めることが可能なのでしょうか?「タマネギぐるりこ」の工場を取材しました。
細かく刻まれた白いタマネギが、わずか10秒で茶色い粉末になっています。
「約400℃の加熱水蒸気という高温の水蒸気を使って、あっという間に乾燥することで、香りをぎゅっと閉じ込めている」
タマネギは大手飲食チェーンの加工の過程で出る端材を使用。フードロスを削減するだけでなく、コストを大幅に削ることができます。
タマネギの価格は夏の猛暑や少雨の影響で去年の9月以降、平年の6割以上に高騰しているため、タマネギを大量消費する飲食店にとって、「タマネギぐるりこ」はまさに救世主です。
飴色の炒めタマネギをつくる代わりに「タマネギぐるりこ」を水で戻して使えば、コストは7割削減できるといいます。
(2026年2月26日放送分より)





