今、大量に捨てられている衣類が環境に大きな負荷を与えていると問題になっています。古い衣類を回収して、別の資源に作り替える取り組みを行っている男性に話を聞きました。
廃棄衣類が建材ボードに
山積みになっているのは、大量に捨てられた服。日本では年間56万トン以上、東京タワー140本分の重さの衣類が捨てられ、問題になっています。
そう話すのは、大阪で40年以上古着店を経営するファイバーシーディーエムの泉谷康成会長。ここでは一般家庭や各企業などから出た、いわゆる「要らなくなった服」たちが集まります。
そして、回収したものを衣類とは別のものに生まれ変わらせる、驚きの取り組みを行っています。
案内されたのは、廃棄服の山のすぐ目の前にある選別エリアです。
選別し、古着として利用可能な服は国内や海外で販売する一方、再利用できない衣類をどうするかが最大の課題でした。
去年11月、企業や自治体などと連携し廃棄衣類を再利用・再資源化する取り組みを発足。協力を仰いだのが、繊維商品などを扱う会社「モリリン」です。丸山直人課長代理はこう話します。
なんと廃棄されるはずの服が…建材ボードに変身。実際にボードに目を凝らすと、赤や青、緑といったさまざまな色の服の繊維がボードの中に入っています。
廃棄衣類がセメントにも
変身の秘密は、廃棄衣類に廃棄木材を混ぜるというアイデアです。
今年から本格的に量産体制を開始。将来的には内装建材としても使われ、年間およそ1万トンもの廃棄衣類が減らせるといいます。
さらに、新たな資源にも…。なんと、廃棄された衣類がセメントに変身しました。
衣類を粉々にし、焼却した後の灰までも余すことなく、すべてセメントに生まれ変わらせることが可能に。
性能も従来のセメント製品と変わりなく、今後、流通させていくといいます。泉谷会長はこう話します。
(2026年2月26日放送分より)






