かつては多くの企業で行われていた「社員旅行」は、時代とともに消えつつありましたが、今「令和版」に様変わりして導入する企業が増えているといいます。
“温泉旅行で宴会”様変わり
岐阜県にある電気資材メーカーの未来工業。入社4年目の安田那菜子さんは、ある“重要任務”を抱えています。
そこにいたのは、20代を中心とした5人の若手社員たち。社員およそ860人を対象にした社員旅行のコースや内容を企画する実行委員です。
旅行先は国内だけでなく、海外も選択肢に入っています。費用は、すべて会社が負担。参加は強制ではなく、社員のおよそ6割が参加するそうです。
かつて社員旅行の定番は“温泉旅館で宴会”でした。
1990年代には、9割近くの企業が社員旅行を実施。しかし、2010年代には3割まで減っています。
ところが、帝国データバンクの最新の調査によると、社員旅行は今後取り入れたい福利厚生のトップになっているのです。
こうした状況について、専門家の社員旅行net・石幡晴美編集長はこうみています。
現地集合&宴会芸なし親睦
未来工業の社員旅行をのぞいてみると、先月行われた3泊5日のベトナム旅行では、ココナッツボートに乗ったり、農業体験をしたりと満喫したそうです。
シンガポール旅行では、現地での対応や参加するイベントを選ぶなど実行委員会が主体的に運営します。
短い日程を希望する人には、国内旅行も…。夜になって少しずつ社員が集まってきました。実行委員はこう話します。
横浜の夜景を楽しむディナークルーズ。岐阜県の会社ですが、なんと現地集合・現地解散です。
いつもと違う空間で料理やお酒を楽しみます。ちなみに、“偉い人のあいさつ”とか“宴会芸”などはないのでしょうか?
参加した社員もこう話します。
実行委員も得るものがあったようです。
「新しい発見が色々あって、本当に交流が深まったし、周りに対してこういろいろ関心が持てる場になりました」
「また(社員)旅行に行きたいので、普段の仕事をこれからも頑張ろうって、やる気というか。委員を通して鍛えられた力を使って、今後も業務に生かしていきたい」
(2026年3月16日放送分より)





