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これから潮干狩りのシーズンを迎えます。そんな中、静岡県の浜名湖では、今月からアサリを取ることを禁止しました。かつては有数の産地として知られた浜名湖が、異常事態となっています。
いけすは「全部中国産」
静岡県西部に広がる、海の恵み豊かな湖・浜名湖。名産のアサリは、かつて年間6000トンが水揚げされ、潮干狩りのシーズンには、町のシンボル「赤鳥居」のふもとに50万人が訪れることもあったといいます。
しかし、ここ数年は不漁が続き、今月から新たなルールが設けられました。
浜名湖では、アサリの漁獲量が徐々に減少。2019年以降は1000トンを下回り続け、去年の漁獲量はゼロに。地元の住民に限定して認めてきたアサリ漁も1年間禁止になりました。
浜名漁業協同組合 渥美敏組合長
「全国で浜名湖だけだと思います。今まで一般の方々に無料で取ることを許容していたのは」
「全国で浜名湖だけだと思います。今まで一般の方々に無料で取ることを許容していたのは」
地元の卸売り業者に、今の生けすを見せてもらうと。
「(Q.浜名湖のアサリはない?)そう。何にもないの。全部中国産。寂しいよ」
浜名湖のアサリが採れないため、約2年前から輸入品に変更。卸先の飲食店では…。
魚あら 山田哲也取締役
「活(い)け天丼と、アサリのみそ汁になります」
「活(い)け天丼と、アサリのみそ汁になります」
みそ汁に使うアサリの産地をやむなく変更していました。
「アサリ自体も小さくなったような気がしますし、昔の浜名湖で採れていた身に比べると、ちょっと味が落ちたかなという気がしますね」
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新たな取り組みも
背景にあるのは環境の変化です。近年、浜名湖では産卵期の秋の水温が上昇していて、アサリの産卵は厳しい状況が続いています。
要因は他にも。水温の変化による餌(えさ)不足からか、昔から浜名湖に生息するクロダイがアサリを食べるようになっていたといいます。
いくら採ってもなくらないと、子どもの遊びとしても親しまれていたというアサリ採り。
地元住民(50代)
「子どものころは小さなバケツを持って、妹を連れてよく掘りに来ました」
「子どものころは小さなバケツを持って、妹を連れてよく掘りに来ました」
地元の青果店 店主(70代)
「おわんにこぼれるほどのアサリを食べて、あと汁を吸うというアサリのみそ汁が当たり前で。今の孫たちに味わわせたいけども、いかんせんアサリがないからね」
「おわんにこぼれるほどのアサリを食べて、あと汁を吸うというアサリのみそ汁が当たり前で。今の孫たちに味わわせたいけども、いかんせんアサリがないからね」
全国でもアサリの漁獲量は減っています。最も多かった約16万トンから、おととしには、約4000トンにまで減少しています。
花見に次ぐ春の風物詩・潮干狩り。復活に取り組む人もいます。
浜名漁協 弁天島遊船組合
間瀬泰成組合長
「種から作ったものなんです」
間瀬泰成組合長
「種から作ったものなんです」
外敵からアサリなどを守る“海の揺りかご”アマモ。アサリの住みかを広げるため、アマモを植える取り組みを進めています。
「何年かかるか分かりませんけど。私どもは潮干狩りの組合なので、どこまでいっても、潮干狩りをやるためにいる。この組織を残さないと、復活した時(潮干狩りが)できないから。そのためにも頑張っている」
(2026年3月26日放送分より)
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