中東情勢を受けてガソリン価格が高騰しています。それが、バスやトラックなどの運送業界に影響しています。政府は補助金を出していますが、専門家は最悪の場合、5月末にはその補助金を使い切ってしまうと指摘しています。
UAE発の原油着 代替ルート航行
原油タンカーは、ホルムズ海峡の外に位置するUAEのフジャイラを先月、出発。ホルムズ海峡が事実上封鎖されているなか、代替ルートを航行し東京湾に到着しました。
政府は代替ルートを活用した原油の調達を進めていて、5月以降に本格的に届く見通しだということです。
現在、レギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル170.2円。補助金額は原油価格の高騰で開始時より19.6円増え49.8円となっています。
補助金の総額は1兆1500億円で、専門家は長くは続かないと指摘します。
「(ガソリン補助金)49.8円が今週の木曜日以降も続くという前提、今の予算は6月9日には使い果たされてしまう」
配送会社 人手不足に拍車
燃料不足による価格高騰は、物流業界を揺るがしています。
千葉県松戸市の配送会社では、燃料価格の上昇が人手不足に拍車をかけています。毎日およそ360台の稼働を目指していますが…。
「この燃料高騰が続いたり、さらに高騰してくると、ドライバーさんの生活が苦しくなる。退職につながってくる恐れはありますね」
背景にあるのがドライバーの雇用形態です。この配送会社では、多くのドライバーが個人事業主で燃料費は収入から差し引かれます。
こちらはあるドライバーの明細です。
こちらのAさんの場合は…。
ガソリン代が増えるほど、手元に残るお金は少なくなります。
こうした収入減少が、人手不足に拍車をかけているのです。
取締役が給油・配送も
懸念は、物流業界全体に広がっています。バスやトラックなど運送業界3団体は、燃料高騰により経営の危機に陥っているとして、政府らに対応を求める総決起大会を開催。
「油が入らないと車が動かせない雇用もできない。おそらく今の状態があと1週間、10日続いたら、廃業に追い込まれる会員事業者がたくさん出てくると思う」
こうした状況から、企業では独自の対策が求められています。
配送会社でも…。
「ガソリン入れに行きます」
人手不足のため、取締役自らも給油し配送にも出ています。
普段の配送では、わずかな節約も…。
(2026年4月6日放送分より)








