4月に入社した会社を、早くも退職する新入社員が相次いでいます。
中には、初日で辞めた人もいます。
昭和と令和では、働き方が変わってきています。
世代間のギャップをどう解決すればいいのか、みていきます。
■初出勤4時間で退職代行 成長機会奪う?“ホワハラ”とは
新入社員がもう退職しています。
退職代行の依頼件数は、4月1日〜4月22日までで269件。
このうち新入社員からが57件。
約21%が新入社員からの依頼です。
初出勤から4時間で退職を決意して、退職代行を依頼したAさんです。
4月1日、Aさんは午前7時半に出社。
研修を受けましたが、出社から4時間後の午前11時半に精神的につらくなり、退職代行を依頼。
午後1時に、退職代行の担当者が会社に書類を提出すると、Aさんは職場に戻らず、そのまま退職しました。
Aさんの退職の理由です。
こうした状況もあって起きている“ホワイトハラスメント”についてです。
ホワイトハラスメントとは、上司や先輩が、部下や後輩に対して過剰に配慮することで、結果的に相手の成長機会を奪う行為です。
現在の職場で『ホワイトハラスメント』だと感じた経験について、中途入社1年以内の正社員に聞いたアンケートでは、「ホワイトハラスメントの経験がある」と答えた人が、13. 6%でした。
ホワイトハラスメントをされた側の意見です。
「(上司が)パワハラを意識しすぎて、自分の仕事を過剰にカバーしてくれ、成長機会が減ってしまった。もっと仕事を与えてほしかった」
「お客様に説明する時、途中で先輩が話に割り込んできて、最後までやらせてもらえなかった」
一方、ホワイトハラスメントをした側です。
「『自分がやった方が早い』と思い、後輩の仕事を引き取ってしまった。後輩からは『もっと任せてほしい』『信用してほしい』と言われ、負担を減らしてあげるつもりが、結果的に経験の機会を奪っていた」
ホワイトハラスメントについて、松岡アナが同世代の友人に話を聞いてきました。
『ホワイトハラスメント』は、なぜ起きるのでしょうか。その背景についてです。
といった話が聞けました。
■今と昔 働き方の違い 令和世代は“静かな退職” 理由は?
今と昔の働き方の違いです。
現在70代後半の『団塊の世代』は、仕事を引退した人も多いです。
『しらけ世代』と呼ばれる、60代半ば〜70代前半の世代は定年退職前後。
『新人類世代』と呼ばれる、50代後半〜60代前半の世代は、定年や再雇用期を迎えています。
50代半ば〜50代後半の『バブル世代』は、管理職や経営層になっている人もいます。
コメンテーターの玉川徹さんは、この世代です。
40代後半〜50代半ばの『氷河期世代』は、いまが働き盛りで、羽鳥アナは、この世代です。
20代前半〜40代半ばの『ゆとり世代』は、企業では中堅のポジションで、コメンテーターの結城東輝さんがこの世代です。
10代半ば〜30歳前後の『Z世代』は若手。
松岡アナがこの世代です。
それぞれの世代の、働き方のキーワードです。
『団塊の世代』は、“会社人間”。
『しらけ世代』は、無気力・無関心・無責任の“三無主義”。
『新人類世代』は、“使い捨てカイロ型”。
『バブル世代』は、“長時間労働”。
『氷河期世代』は、“非正規雇用”。
『ゆとり世代』は、“ワーク・ライフ・バランス”。
『Z世代』はは、“コスパ・タイパ重視”です。
ただし、その世代の全員がそう、というわけではありません。
『働く目的』も、この約30年で変化しました。
1997年の調査では、「お金を得るため」が最も多く34%、次に「生きがいを見つけるため」がほぼ同じで33. 1%でした。
2025年の調査では、「お金を得るため」が63. 5%と、大幅に増えています。
2位は「生きがいを見つけるため」ですが、13. 1%まで減っています。
シニア世代の働き方を聞きました。
「『新人は売り上げで貢献できないのだから、せめて花見の場所取りをしろ』と言われていた」
「『女性社員のお茶くみは当たり前。同じ課の20人分の湯呑みを覚えるのが最初の仕事』とお局様に教えられた」
「新人研修で、度胸づけに駅前で『見上げてごらん夜の星を』を歌わされた。恥ずかしくて消えてしまいたかった」
「会社の恒例行事で、昇給のため、“冬の八甲田山の行進”という研修があった」
こうした働き方を、若者世代はどう感じるのでしょうか?
「こんなことがあったら、就活の頑張りなど無意味に感じてしまう」
「ありえない。根性論や精神論に寄りすぎている印象で、仕事に直結するスキルは身につかないと思う。その行動に意味があるのかが大事」
「自分がやれと言われたら、秒で会社を辞める」
そして、令和の働き方です。
「“パソコンで作業している感”を出しているが、実際は意味のない文字を打っては消してを繰り返している」
「面倒な仕事がありそうな時は、本来の業務とは違う給湯室の掃除やコピー用紙の補充などをして、なるべく離席している」
「若い子たちを機械のように感じることがある。時間がくるとスイッチが切れ、仕事中も100%あるバッテリーの1%ほどしか使ってないように見える」
「長い目で見れば、本人が損していることに後になって気付くだろう」
令和のこうした働き方は、『静かな退職』と呼ばれています。
最低限の業務だけに携わる働き方です。
具体的には、
●指示された業務しかしない
●残業はせず、定時で帰る
●社内イベントは不参加
●昇進に関心なし
です。
最新の調査では、『静かな退職』を実践している20代は、50. 5%で、前の年から3. 8ポイント増えています。
『静かな退職』について、松岡アナが同世代の友人に話を聞いてきました。
どうして「静かな退職」をするのでしょうか。
その理由です。
といった話が聞けました。
「社会構造・雇用システムの変化の影響が大きい。今までの日本は『賃金以上に働いてくれる人』を前提に回っていたが、人口減少社会では、その前提はもう成り立たない。若者がサボっているわけではなく、根底に、社会や会社への諦め、頑張ってもリターンが見えない現実がある」
■昭和と令和 価値観にギャップ「短い会話の積み重ね」がカギ
世代間ギャップ、昭和的価値観と令和的価値観のギャップです。
1つ目
昭和は『気合と根性で乗り切る』
令和は『無理せず、効率と健康を重視』
2つ目
昭和は『上司の命令は絶対』
令和は『対話と納得が重視される』
3つ目
昭和は『新人が率先して働け』
令和は『年次に関係なく助け合う風土』
上司が部下に忖度した経験、91. 4%があると答えています。
ということです。
実際あったケースです。
入社2年目の社員に、
「なるはやで書類30部コピーして」
と言ったのに、そのまま帰宅してしまいました。
「”なるはや”と言うから、そんなに急ぎじゃないと思った。それなら大至急とか何時までとか言ってください」
と逆切れされました。
以後、二人の関係はギクシャクしているそうです。
「怒る前に『一緒に考える』」です。
一方で、上司に叱られることについて、「叱られたい」と思う20代も約24%存在しています。
「自分の成長につながるから」「客観的な評価が欲しい」という理由です。
では、若い世代とどう接すればいいのでしょうか。
大事なのは『短い会話の積み重ね』です。
1カ月に1度、1時間の1対1の面談より、1日2、3分毎日話したほうが、効果が高いです。
「会社や上司は『若者と本音で話して、退職を防ぐ』と考えがちだが、若い世代は『本音で語り合うこと』がすでに『ウザい』と感じている」
そして、常見教授によると、距離を縮めるためには、
●雑談より『仕事の話』
●若者を矯正しない
●『分かり合おう』としすぎない
●優しさより『成長感』
が必要で、
「距離を縮める近道は、無理に近づくことではなく、仕事を通じた信頼。結局、いちばん大事なのは、仕事が面白いと思ってもらえるかどうか」だということです。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年4月23日放送分より)

















