経済

報道ステーション

2026年5月9日 01:34

背景は“半導体メモリー”高騰か…任天堂『Switch2』1万円値上げへ 

背景は“半導体メモリー”高騰か…任天堂『Switch2』1万円値上げへ 
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任天堂は8日、家庭用ゲーム機『Nintendo Switch2』の本体価格を1万円引き上げると発表しました。

Switch2の発売は、去年6月。待ちわびたゲームファンの予約が殺到し、発売日に手にすることができたのは、事前の抽選に当選した人に限られました。

Switch2の特徴は、きれいな画質。その画質を支えているのが、新たに搭載された高性能半導体です。映像の処理速度が大幅に向上し、精細で滑らかな動きを実現しました。価格は、4万9980円。それでも、欧米と比べれば、手ごろな設定でした。

任天堂の古川俊太郎社長

アメリカでの価格は、発売開始当時のレートで、約6万4000円。任天堂の古川俊太郎社長は、日本と海外との価格差について「客が求めやすい価格を考慮しなければならない」と発言していました。

しかし、8日に発表したのは、1万円の値上げ。実施は、今月25日からです。

ようやく品薄感が解消されてきたところですが、駆け込み需要によって、再び、手に入りづらくなるかもしれません。

値上げ

値上げは、アメリカやヨーロッパでも実施されますが、値上げ率は、これまで安かった日本が群を抜いています。

任天堂の古川俊太郎社長

背景にあるのは、半導体メモリーの価格高騰。
今年2月の会見で、古川俊太郎社長は、高騰が想定を上回るペースで起こっていること、高騰が長期化した場合には、値上げなどの対応をとることに言及していました。

ゲーム市場に詳しいアナリストは、任天堂の置かれた状況を、こう分析します。

UBS証券アナリスト ジャイ翌佳さん
UBS証券アナリスト ジャイ翌佳さん
「DRAMとNANDの2つが主なSwitch2のメモリーの構成だが、DRAMは2.5倍、NANDは2倍弱。メモリーのサイズから計算すると、1台あたり60ドルの(製造コスト)上昇。AI(人工知能)の発展によって、データセンターがすごく増えている。データセンターには、メモリーがすごく必要になってきて、製造側は、生産が需要に追い付いていないのが現状」
半導体の製造

また、半導体の製造には、石油由来の材料も多く使われていて、緊迫するイラン情勢が、コストをさらに押し上げる要因となっています。

任天堂は、今年度のSwitch2の販売台数が、前年度より約17%減少すると見込んでいます。

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