来たる暑さに備え“ライフライン”ともなっているエアコン。
東京都内の家電量販店のエアコン売り場の壁には『お得なエアコン製造終了?!』とあります。
どういうことなのでしょうか。
「6畳用がこちらの金額、だいたい12万円前後というところ。対して、いま、省エネ達成率を満たしているモデル、 同じく6畳用でもこちらの金額(29万4800円)。エアコンの省エネ達成率が100%未満の品物が、当店で販売できなくなる」
来年の春からは、安いほうのエアコンが買えなくなる可能性があるそうです。その理由は、政府による家庭用エアコンの省エネ基準の引き上げです。これによって、エアコンの消費電力量が、従来よりも最大で約35%、抑えられるようになるそうですが、高性能化によって、コストが伴うため、エアコンの全体の価格上昇は避けられず、『エアコン2027年問題』と呼ばれています。
実際は、メーカーごとに出荷する製品全体の“省エネ性能”の平均値で基準を満たすことが求められていて、エアコンメーカー大手のダイキンは「来年の春にかけて、販売するモデルをすべて新基準に対応させる方針」を示しているほか、三菱電機は「6割が新基準に対応していて、さらに拡大させる」としています。
「(Q.平均的にどれくらい高くなりますか)本体価格でだいたい15万〜20万円前後、変わります」
「いま、使っているのが 電気代がかかっているかなと思うので もう少し、電気代を抑えられるものを買いたいなと思います」
「インフレで何でも高くなっていますよね。来年、すごく高くなると聞いたので 早めに購入しようかと」
街の電気店は、大忙しです。
例年、6月ごろから増え始めるというエアコンの設置の注文。今年は、3月から殺到していて、今月の予約はすべて埋まっているそうです。
倉庫には、設置前のエアコンが山積みになっています。
「いまの時期は、こんなに置いていない。もう夏の最盛期の感じ。夏の猛暑の気温にもよるが、2027年問題で、少し在庫がタイトになってくるのかと。機種によっては、少し、お待たせする商品も出てくるかな」
なかでも、いま注文が増えているのは、従来基準のものだそうです。
「省エネのタイプと省エネではない価格的に安いタイプがある。7割ぐらいはスタンダードのシンプルタイプ(従来基準)が多い」
ただ、資源エネルギー庁の試算によりますと、6畳用のエアコンでは、年間2760円、電気代を削減し、平均使用年数の14年間でトータル約4万円削減。14畳では、約18万円の削減効果が期待できるとしています。
また、東京都のゼロエミポイントのように、自治体によっては、省エネ家電の購入を支援する補助金制度を実施しています。
「購入にあたっては、本体価格だけでなく、省エネ性能の向上による光熱費削減効果や環境への影響など、総合的に判断して選択いただけるよう、国民の皆さまに情報提供をし促していきたい」
資源エネルギー庁は、従来基準のエアコンの製造や出荷を禁止するわけではなく、いますぐ使用しているエアコンを買い替える必要はないとしています。







