経済

グッド!モーニング

2026年7月13日 12:34

ジビエで町おこし 駆除したシカ、イノシシは「財産」 神奈川・秦野市

ジビエで町おこし 駆除したシカ、イノシシは「財産」 神奈川・秦野市
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 全国でクマなどの野生動物の被害が深刻化しています。そんな中、被害を逆手に取り、「町の財産」としてジビエで町おこしに取り組む自治体を取材しました。

「クマの串焼き」人気で完売

 神奈川県秦野市の鶴巻温泉で、ジビエマルシェが開催されています。会場の外まで伸びる大行列!お目当ては「ツキノワグマの串焼き」です。

ツキノワグマの串焼き
ツキノワグマの串焼き

 用意された50本は、開始からわずか1時間で完売するほど人気を集めました。

来場客
「これはクマですね。おいしいですよ」
「イノシシ肉の鉄板焼きですね。においがきついかなと思ってたけど、全然臭くなくておいしいです」
バラエティー豊かなジビエ料理
バラエティー豊かなジビエ料理

 会場では、この他にも地元の店によるバラエティー豊かなジビエ料理が並びました。

鶴巻温泉ジビエマルシェ実行委員長 川上拓郎さん
「2020年から鶴巻温泉をジビエの食べられる町とテーマに町おこしを始めまして、(ジビエマルシェは)去年から始まったものです」
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町おこし ジビエで費用減

 山々に囲まれた自然豊かな神奈川県秦野市。シカやイノシシによる農作物への被害が年々増えていて、被害を防ぐため年間100頭から200頭を捕獲しています。

 しかし、その処分にかかる手間や費用の負担が課題となっていました。

シカやイノシシによる農作物被害が年々増加
シカやイノシシによる農作物被害が年々増加

 そこで秦野市は、近隣の市や町にある3カ所の食肉加工施設と契約。捕獲したシカやイノシシを振り分け、速やかに食肉として加工できる仕組みを整えました。

 去年は捕獲したニホンジカ131頭、イノシシ27頭が食肉として処理され、合わせて4トンを超えるジビエが市場に流通しました。

ジビエ販売量は5年間で約3倍に増加
ジビエ販売量は5年間で約3倍に増加

 食肉の卸売も手掛ける川上さんによりますと、販売量はこの5年間でおよそ3倍に増えたといいます。

 通常、捕獲したシカやイノシシを動物霊園で焼却処分する場合、1頭あたりおよそ1万4000円かかり、その費用は市が負担しています。

 対して食肉加工施設での処理費用は、1頭あたりおよそ3000円。焼却処分のおよそ4分の1に抑えられ、市の費用負担の軽減にもつながっています。

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課題も 猟師の負担軽減へ

 しかし、課題もあります。

猟師歴63年の大館秀孝さん(85)
猟師歴63年の大館秀孝さん

 猟師として63年間活動し、食肉加工施設も営む大館秀孝さん(85)はこう話します。

「大体1頭で皮むきからやると4時間かかる。1人で全部やるんだよ。大変ですよ。簡単にはいかない」
鶴巻温泉ジビエマルシェ実行委員長の川上拓郎さん
鶴巻温泉ジビエマルシェ実行委員長の川上拓郎さん

 猟師の負担が軽減されれば、さらにジビエは普及すると川上さんは話します。

「猟師さんが全部やっている。すごく負担がいっているから、なかなか進まない。(海の漁師は)取ってきて市場にあげれば、市場が全部買い取って。市場が卸業者に全部卸していって、それぞれが処理していく、そういうシステムが山の猟師にできれば、もっと世界は広がると思います」

(2026年7月13日放送分より)

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