経済

ABEMA TIMES

2026年7月24日 11:00

まるっとAI任せで「100日連続アプリ開発」が大バズリ ベストセラー作家にもなった大塚あみ氏の“丸投げ生活”の内容「どうしたら自分が何もしなくていいか考えた」

まるっとAI任せで「100日連続アプリ開発」が大バズリ ベストセラー作家にもなった大塚あみ氏の“丸投げ生活”の内容「どうしたら自分が何もしなくていいか考えた」
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 生成AIの急速な発展により、専門知識がなくてもシステムやアプリを構築できる時代が到来している。テクノロジーの進化が個人の働き方やキャリアを劇的に変える一方で、人間が自ら行うべき「努力」や「下積み」の意義、そしてAIとの適切な距離感についての議論も活発化している。『ABEMA Prime』では、未経験からAIを駆使して100日連続でアプリを開発し、現在は海外を拠点に「AI丸投げ生活」で高収入を得ている若きエンジニアの事例を通じ、AI時代における人間の役割や差別化のあり方について考えた。

【映像】大塚さんが100日連続で公開したアプリの数々

■未経験から100日連続でアプリ開発 「宿題をサボるため」に始めた生成AI活用

アプリ100日更新

 番組には、「#100日チャレンジ」でベストセラー作家となり、現在は合同会社Hundredsの代表を務めるエンジニアの大塚あみ氏が出演した。大塚氏はプログラミング未経験ながら、100日連続で毎日1つのアプリを作成し、SNSに投稿する企画で大きな反響を呼んだ。

 チャレンジを始めた経緯について、大塚氏は「X(旧Twitter)では『いいねされた数だけ勉強します』みたいな企画をしている人がいた。それをやってみたいと思ったが、勉強はしたくないので、代わりに『プログラミング』と書いた。そうしたらあまりにもいっぱい『いいね』が来て、100日チャレンジを始めた」と明かす。

 アプリの開発プロセスについて問われると、「基本的にはAIに私が作りたいものを伝える。それでもうまくできないので『これはこうじゃない、こうなんだ』みたいなことを、毎日愚痴を言うような感じで作っていた」と振り返る。何を作るかは「その日の思いつきや、ネットで調べた」という。

 AIに対する指示出しのコツについては、「どういう風にしたらいいかと考えたことはない。もともと宿題をサボる方法だけを考えていたタイプで、どうやったら自分が何もしなくていいか、つまり相手に全部やらせることができるかを考えながらやることが重要かなと思っている」と語った。

 途中で挫折せずに100日間継続できた理由を問われると、「実は100日チャレンジが終わった後に国際会議に出ることになっていて、それがスペインだった。スペイン旅行に行きたい一心で100日間やってました」と率直な動機を明かした。  また、SNSでバズる人とそうでない人の違いについては、「途中で先生が私を見つけてくれて、学会に出る機会をいただいた。100日チャレンジの結果が論文に載っていて、それを見つけたメディア関係の方などに発信していった。一度何かをやり遂げたら、それを誰かに見つけてもらって発信していかないとダメ」との見方を示した。

■1日2時間労働で私生活も「AIに丸投げ」するタイでのホテル暮らし

著書もベストセラーに

 大塚氏は現在、タイ・バンコクへ移住し、1日約2時間の労働で年収2000万円を稼ぐ生活を送っている。常時6台のAIエージェントを稼働させ、ソフトウェア開発の仲介業やAI導入コンサルティングなどを手がけている。

 バンコクへ移住した理由について問われると、「2月ぐらいにAIに聞いた。『私、毎日エステに通いたい、それだったら悪魔と契約してもいい』と。するとAIは『悪魔と契約する必要はありません。バンコクに行けば解決します』と言った。だからその日のうちに住民票を抜いて、飛行機のチケットを取った」と驚きの行動力を明かした。

 現在の住環境については、「あるホテルに1週間住んだら飽きるので、別のホテルに引っ越して、そこでまた1週間過ごすような生活」と説明する。

 現在の収入の柱については、「ソフトウェア開発と講演が一緒ぐらい。noteなどはベーシックインカムみたいなもの」と語る。今後の活動方針については、「たぶん私は作家として有名だと思うが、執筆活動以外にも、私の才能は別のことにも活かせると思う。製品開発や映像作品を作ったり、そういったものに活用できないかなと考えている」と展望を述べた。

■「自分が何もしなくていい方法を考える」 AIを使いこなすための独自のプロンプト術

大塚あみ氏

 大塚氏は、AIを使いこなすための独自のテクニックとして「とにかくメモれ」と提唱している。その真意について、「私自身、直前まで何をやっていたのか分からなくなってしまうので、何かやるために一つ一つメモをする癖をつけた。それをそのままAIに渡すと、AIはこの人はこういう性格だというところまでわかる」と説明する。

 さらに、「AIに『私は今から何をすればいい?』とか『こういうことで悩んでいる』と言うと、全部教えてくれる。そういうログを作ることが重要かなと思っている」と、自身の思考や行動記録をAIに渡し、文脈として活用させる独自の運用法を明かした。

 そもそもAIを使い始めたきっかけは、大学の授業だったという。「2024年の4月に生成AIに出会った。もともと経済学部にいて、AI基礎みたいな授業を受けた時、先生にChatGPTがあると言われた。先生が『これを使えば文章を書くことはできるけど、これでレポート課題は絶対やっちゃダメだよ』と言っていたのを聞いて、『宿題できるの!?』と思ってものすごくワクワクした。そこから1カ月ぐらい、宿題をサボるために全力でプロンプトを修正して、そこから先は宿題を全部AIにやらせていた」と語った。

■がむしゃらな努力は不要か? 技術革新の中でエンジニアが直面する現場の葛藤

大塚あみ氏の暮らしぶり

 AI技術の進化は、クリエイターやエンジニアの現場にも複雑な影響を与えている。スタジオに出演したパブリックテクノロジーズ取締役CTO・Tehu氏は、「今AIでやれることが増えすぎて、1日16時間ずっとパソコンの前にいて、ほぼ自分でコードを書かなくなった。寝ている間にAIがやった行動を朝起きた瞬間に読むところから始まり、夜中にまた仕事を預けるみたいなことをやっている。自分は今何のために生きているのか分からないような瞬間になっていることすらある。周りにも生きがいを失っているエンジニアが結構いる」と、現場の深刻な心理的葛藤を吐露した。

 こうした現場の疲弊に対し、大塚氏は「私はそういうものに自分で直接触るのをやめた。私が興味のあることをAIに伝えて、AIを介して私の下請けや部下にやってほしいことを依頼して、代わりにやってもらう」と、自身は最前線から一歩引いたマネジメントに徹していることを明かした。

 元経産官僚の宇佐美典也氏が、「目標を決めて、継続的に続けられるというのはすごい努力だと思う。ステップを踏んでやっていくのが大事だと思った」と評価すると、大塚氏は「継続は大事。でも継続してやるのは自分ではなくAIで、継続しているところだけを世の中に見せるだけでも、世の中は『継続している』と扱ってくれるということを知った。もう自分でやらなくていいなと思って今こんな生活をしている」と、AI時代における独自の「努力の再定義」を語り、議論を締めくくった。 (『ABEMA Prime』より)

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