全国的に家賃の高騰が続く中、東京を中心に10平方メートルに満たない、いわゆる“狭小物件”が人気となっています。そこで暮らす人はどんなメリットを感じているのでしょうか。
“3畳”住み心地は?
住んでいるのは、去年福岡から上京してきた会社員の田中さん(仮名)。居住スペースは、なんとおよそ3畳です。
「この冷蔵庫とか向こうの洗濯機とかも小さいものを選んでいて、あと上のベッドが通常のシングルサイズだと縦が長すぎて、上に入らなくて、シングルよりも少し短いやつをネットでたくさん探して置いています」
北千住駅から徒歩9分、築10年の物件です。
ロフト付きのワンルームですが、キッチンにトイレ、シャワールームなど水回り設備すべてが詰め込まれています。
家賃は、5万7500円(管理費5000円)。同じ北千住のワンルームを借りた場合、相場は7万8000円(管理費別)なので3割ほど安い計算です。
生活に不便はないのでしょうか?
田中さんは職場まで乗り換えがないこと、築年数が経っていないこと、バス・トイレ別の3つの譲れない条件をクリアするために狭小物件に決めました。
家賃高騰でも入居率99%
東京23区の単身向けのアパートの平均家賃は、7万6360円。(管理費・共益費等含む)14カ月連続で調査開始以降の最高値を更新しています。
そんななか、狭小物件の賃料の安さは際立っています。
目黒駅から徒歩7分、築9年の狭小物件の家賃は7万5000円(管理費5000円)。同じ目黒のワンルームを借りた場合、12万9600円でおよそ4割安です。
狭小物件をおよそ100棟、1500部屋を管理する会社の社長は。
「入居率は99%の状態が続いています。本当にすごくありがたいことに、人気の状態が続いていて、退去がでたらすぐに次の入居者がつくような状態」
S字フックなど活用
番組は、別の狭い物件に住む入居者のもとを訪れました。
新宿から1駅、京王線の笹塚駅から徒歩10分、築8年の物件。家賃は相場より2万円ほど安い6万2500円(管理費5000円)です。
ロフト付きのワンルームですが、居住スペースはこちらもおよそ3畳しかありません。
今年の3月に引っ越してきた今西さんは、服飾系の専門学校の2年生。
普段は部屋の中央にあるテーブルで過ごしていて、服のデザインをしたり、ミシンを使って作業をしたりすることもあるといいます。
S字フックや突っ張り棒などを使いぶら下げることで、狭いスペースを生かす工夫をしています。
月の収入はアルバイト代など、およそ8万円。家賃は親に支払ってもらっていますが、収入のうちの半分ほどは生地などの学用品を買うために使うといいます。
今後、狭小物件の需要はどうなっていくのでしょうか?
「生活コストがすごく高くなっているので、利便性の高い場所にリーズナブルに住んでいただける物件は、これからも需要が高くなると思いますし、社会にとって必要な物件だと思っています」
(2026年8月6日放送分より)






