経済

報道ステーション

2026年8月22日 00:06

5キロ2000円台の新米…家計に朗報も農家は悲鳴 コメ価格下落が止まらず

5キロ2000円台の新米…家計に朗報も農家は悲鳴 コメ価格下落が止まらず
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コメの価格の下落が止まりません。

全国スーパーの平均価格は、今年1月に記録した過去最高値の4416円をピークに、下落傾向が続いています。21日に発表された最新価格は、3191円とさらに下落しました。

コメが余っている状況

原因は“コメ余り”です。
品薄による『令和のコメ騒動』から一転、6月末の民間在庫量は、過去最大となる243万トンにまで膨らみ、適正な水準を大幅に超えています。

刺身御前

千葉県柏市にある『わとか食堂』。
看板メニューは、おかわり無料のご飯が付いた刺身御膳です。この店では、コメの高騰で休止していたランチタイムの無料サービスを、6月から復活させました。仕入れている茨城県産のコシヒカリは、10キロあたり約8000円から約5000円になり、コストはかなり減りました。

わとか食堂 高野紀子さん(

わとか食堂 高野紀子さん(※高=はしごだか)
「(当初は)無料だと潰れちゃうんじゃないかと、困りました。ちょっとでも安くなった分、還元できたらと思って復活しました」
スーパーマルサン久喜店 伊良原正裕店長

埼玉県にあるスーパーでは、早くも新米を入荷していました。

スーパーマルサン久喜店 伊良原正裕店長
「(新米は去年より)1000円以上、安くなっているので、かなりお値段下がっている」

売り場では、去年見かけなかった“2000円台”の値札が踊ります。

お客さん
お客さん
「だいぶ安いと思います。全体的に安くなってきましたね」

家計にとっては、これで“一安心”ですが、生産の現場は、どうなのでしょうか。

新米の稲刈り

福井県・坂井市では、令和8年産の新米『つきあかり』の稲刈りが始まっていました。今年は、どの品種も豊作を見込んでいますが。

田中農園 田中勇樹社長
田中農園 田中勇樹社長
「こたえますよ、本当に。報われないなと。その一言」

農家が苦悩する理由。

田中農園 田中勇樹社長
田中農園 田中勇樹社長
「ハナエチゼンといって、福井県の早生品種。農協の概算金で考えると、1万2000円(60キロあたり)は下がっている。まさか、ここまで落ちるとも考えていなかったので」
コメの概算金

農協が農家に先払いするコメの買い取り価格“概算金”。コメ余りを背景に、福井をはじめ、新潟や北海道などでも、4割近くの減額が決まりました。

機械などのコスト

田中社長は、去年、コメの増産にあわせて、稲を刈り取る機械を2000万円で購入しました。さらに、肥料の種類も増やすなど、多額の投資をしてきましたが、待っていたのは収入が減ってしまうという現実です。

田中農園 田中勇樹社長
田中農園 田中勇樹社長
「本当にトントンか、少し赤字になっていく可能性。需要と供給のバランスを考えて、作りすぎないようにということも考えていかないと、また価格は下がっていくのかなと思います」

全国の農協を束ねるJA全中も強い危機感を示しました。

JA全中 神農佳人会長(20日)
JA全中 神農佳人会長(20日)
「いろいろな金額の差があるのも承知しています。農家の皆さんが、今後も持続的に米作りをできる額でなければ、 米作りは、全国的に衰退してしまう危惧・危機感を持っています」
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