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2026年10月6日 16:00

AI使うほど水が減る?データセンターが招く“水争奪戦” 他国の水搾取?生活圧迫も

AI使うほど水が減る?データセンターが招く“水争奪戦” 他国の水搾取?生活圧迫も
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世界中で水の過剰な利用で、水資源が回復不能に陥る『水破産』が警告されています。

AIの需要が増えるなか、大量の水の消費が問題となっています。
水の奪い合いを巡って裁判になったケースなども見ていきます。

■日本 各地でAIデータセンター計画 大規模投資も課題は?

日本のAIデータセンターの現状についてです。

日本の各地で大規模なAIデータセンターの計画が進んでいます。

北海道苫小牧市では、2026年度に稼働予定。
秋田市では、2030年代に稼働予定。
栃木市では、2029年度に完成予定。
千葉・白井市では、2030年代の前半から順次稼働の予定。
大阪・堺市では2027年度に稼働予定。
鹿児島・薩摩川内市では、2027年度にも稼働予定です。

現在、日本にはデータセンターは261件あります。

データセンターとは、大手IT企業などが運用するサーバーや通信機器を備えた施設です。
AIの需要が増えたことで、重要度が上がっています。
2035年度までに官民で、約32兆円が投じられます。

東京の昭島市では、データセンターの建設計画があり、東京ドーム約12個分に当たる敷地に、高さ約35メートル、8棟のデータセンターなどが建設されます。
完成予定は2029年だということです。
この計画に対して、大気汚染、騒音、振動、土壌汚染などについての意見が寄せられました。

当初、データセンターでは、冷却用として、井戸からの地下水の利用を想定していました。

その想定に対して、都民からの意見です。
「井戸水を使用するとしているが、地下水の枯渇や地盤沈下などが懸念」
別の意見として、
「1カ所で大量にくみ上げると、周辺の井戸が枯渇する可能性がある」などの声が寄せられました。

昭島市の水道です。
昭島市は水道を100%地下水のみで賄っている、東京唯一の自治体です。
2026年3月、データセンターの水使用について、開発事業者と協議を行い、水冷式から空冷式に変更したと、市側が市議会で説明をしました。

水資源を巡る紛争や環境問題に詳しい、大和大学教授の天野健作さんです。
「データセンター計画では、水への問題意識が重要。どこの水をどれだけ使い、渇水時には住民の暮らしや農業をどう守るのか、建設前に明らかにすべき。水を無限に使える資源と考えないことが大事」
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■AI動画1本で4リットル消費?大量の水なぜ必要?

2025年に、世界中のデータセンターで使用された水は、約4.5兆リットルです。
東京都水道局の、3年分の給水量とほぼ同じです。

大量の水を使用する一因は、データセンターの発熱です。
発熱を放置すると、熱暴走や稼働停止のおそれがあるため、絶えず冷却する必要があります。
AIは特に発熱量が格段に大きいです。

冷却方法の一例です。

データセンターのコンピューターを、パイプなどを通る水で冷やします。
熱くなった水を、冷却塔へ流します。
冷却塔では、水を蒸発させて冷まします。
蒸発した分減るので、水を補給し続ける必要があります。

具体的な水の消費量です。

生成するもの次第で、水の消費量が変わります。
例えば、画像1枚生成すると、大さじ2杯分の水、複雑な動画を1本生成すると、4リットルの水が消費されます。

予測です。
2030年に、世界中のデータセンターで使用される水は、約9.3兆リットルです。
サハラより南のアフリカ、13億人の1年間の生活用水の需要とほぼ同じです。

天野教授です。   
「気候変動により、渇水に悩む地域が増えている。問題は地域の限られた水を、誰にどれだけ配分するか。データセンターの需要が増えれば、渇水時に生活用水や農業用水と競合するおそれがあり、地域住民との摩擦が生じる」

AIは水だけでなく、電気も消費します。

日本の1年間の生成AIの利用回数は、1年間で約635億回です。

AIに聞く質問について、半数以上、61.5%の人が、「つい、なんとなく質問」したことがあると回答しました。

「なんとなく質問」とは、どんな内容なのでしょうか。

アンケートの回答によると、
・好きな人のことや
・誰か3000万円くれないかなぁ、
といった内容だったといいます。

このような日本の生成AIを利用した際の年間消費電力は、15,2ギガワットです。
これは、一般家庭でいうと、142万世帯の1日分の消費電力に相当するということになります。

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■AIデータセンターvs農業“水の奪い合い”米国で裁判に

AIデータセンターと地元が、水の奪い合いです。

カリフォルニア州です。
カリフォルニア州のインペリアルという場所に、AIデータセンターが建設予定でした。
しかし、水をめぐり地元の水管理団体と裁判になっています。

何が起きたのでしょうか。

AIデータセンター側は、地元の水を管理している団体に、4月、コロラド川からの取水を申請しました。
年間約9億8000万リットルです。

しかし、地元の水管理団体は、AIデータセンターの取水を認めませんでした。
2026年、コロラド川流域では、パウエル湖が最低水位になるなど、深刻な水不足に陥っています。

AIデータセンター側の主張です。

近隣の農地約65ヘクタールを借りて休耕地としたため、その分の水は使えるはず、という主張です。

結果、水をめぐって、大量の水を使いたいAIデータセンター側と、水の使用を認めない地元の水管理団体が裁判になりました。

大和大学の天野教授です。
「この争いは、AIを動かすための水を農業から振り替えようとする段階に来ていることを示している。水をどう使うかは、企業の採算だけでなく、地域が将来、どんな産業と暮らしを守るかという選択となる」
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■AIデータセンター 先進国が周辺国から水搾取?生活圧迫も

AIデータセンターが出来ることで、先進国が周辺国から水を奪っている可能性についてです。

メキシコです。
アメリカに接するメキシコの中部、ケレタロ州では、2024年以降、アメリカのIT大手のAIデータセンターが続々開設しています。

なぜ、この地で開設が相次いでいるのでしょうか。
アメリカに近く、比較的安全で、自然災害が少ない土地柄で、地元自治体が多国籍企業を歓迎しているためです。

そもそもケレタロ州は、気候変動や農業などで地下水に負担をかけたことで、長年にわたり水不足に直面してきました。
そうした中、2024年に、100年に1度と言われる深刻な干ばつに襲われました。

6月に公表された、国連大学の報告書でも指摘されています。
『メキシコ・ケレタロ州でのAIデータセンターの拡大は、限られた水資源を冷却などに活用していて、すでに水不足に直面している地域への圧迫をさらに強めている』

水問題の活動団体の創設者は、
「この州はすでに、非常に複雑な危機に直面している。人間が自由に使える水すら十分にない。基本的に最優先されるべきは生活に必要な水であり、その上で他の経済活動に利用できる資源があるかどうかを考えるべき」
天野教授です。
「先進国の企業や利用者が、AIの便利さを享受する一方で、水資源への負担がデータセンターの立地地域に集中するなら、環境負担を国外に押し付ける構図になりかねない」

(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年10月5日放送分より)

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